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そうやってどのくらいの時間過ごしていたかはわからない。
しばらくの後、急に電話の呼び出し音が部屋に鳴り響いた。
まだ2時。真夜中。
こんな時間に誰だ、って表示されてた名前を見る。
意外や意外。予想もしていなかった奴だった。
「やぶ？」
通話を繋げると、向こうからは眠そうな声。
聞けば目が覚めてしまったという。
それで、なんとなく電話をかけた、と。
「まさか、おきてるとは思わなかったけどなぁ」
「寝不足寝不足っていつも揶揄ってるのはどこの誰だよ。」
簡単に眠れてると思うなよ。
って、苛立ちを込めて呟けば、また昼間と同じ溜息が聞こえてくる。
「…もう切るぞ」
「あ、おい！ちょっと待て」
煽ってくるだけだし、切り上げようと声をかけると、思わぬ制止をかけられた。
「ちょっと付き合えよ」
しばらく、薮のたわいない話にとりあえず相槌をうつ。
向こうはやっぱりまだ眠そうで、俺の目はぱっちり。
水でも飲むか、って立ち上がってキッチンへ向かう。
おんなじようなタイミングで、電話の向こうからガチャガチャって、ちょっと騒がしい。
なにやってんだろ。
「うるさいんだけど」
よく聞けば、フライパンとか、鍋みたいな金属の音。
こいつもキッチンか。
「ああ、わり。ホットミルク作ろうと思って。」
「…ホットミルク？」
そ、って笑ったみたいな返事。
「よくねむれるっていうだろ」
確かに聞いたことあるけど。まさか鍋で温めようとしてないか？
「…レンチンにしとけよ」
お前が火を使うとろくなことないって、光も言ってたぞ。
だよなあ、って向こうも苦笑い。
せっかくだから、俺もつくろ。
ガラスのコップを取ろうとしていた手を、お気に入りのマグカップへ行き先変更。
牛乳を注いで、レンジで2分。
あったまったら、はちみつをひと匙すくってぐるぐる溶かす。
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かじ(プロフ) - 佐々木さん» コメントありがとうございます。とっても嬉しいです。拙い文ですが、楽しんで読んでもらえたら幸いです。 (2018年7月5日 0時) (
レス) id: cc9d60b609 (このIDを非表示/違反報告)
佐々木 - すぺてのお話がキュンキュンします。次のお話も楽しみにしています。 (2018年7月3日 21時) (レス) id: e2f78d2bae (このIDを非表示/違反報告)
琳(プロフ) - 特にことばにできないが大好きです！伊野尾くんが幼い感じのおはなし待ってますね、、、 (2018年6月27日 22時) (レス) id: fb58b76c4a (このIDを非表示/違反報告)
かじ(プロフ) - 琳さん» はじめまして。ご丁寧に感想をありがとうございます。恐縮です。拙い文ですがこれからも読んでいただけると嬉しいです^ - ^ (2018年6月27日 22時) (レス) id: 76a26e19db (このIDを非表示/違反報告)
琳(プロフ) - かじさんはじめまして！いつも楽しく読ませてもらってます！！すごく大好きなお話ばかりで更新が楽しみで仕方ないです(*´∀｀*)これからも頑張ってください！ (2018年6月27日 21時) (レス) id: fb58b76c4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かじ | 作成日時：2018年6月17日 23時
