高校の話-3- ページ28
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A「れーん、」
廉「...なに」
A「応援合戦の確認で団長が探してたけど」
廉「あぁ、おん。分かった」
A「....元気ない？どうした？」
廉「ちょっと疲れただけやって」
なんもない、と言ってAの頭に手を置いた
少し空元気にしても気づかれるのは、俺のこと見てくれてるということでいいのだろうか
それとも、やっぱり..いいやきっとそう、
‘ 幼なじみ ’だからだろうな
廉「..っしゃ！頑張るか」
パチン！と両頬を叩いてやる気を出す
生徒玄関で俺を待つ海人の元へ急いだ
海「ねぇ廉」
廉「ん？」
海「廉って最終種目の対抗リレーのアンカーじゃん？」
廉「それが？」
海「...俺が1番になったら話したいことがあんねん！とか言って告白すれば？」
廉「....むりむりむりむり！！！！！そんなベタな！無理！無理やって！」
海「案外できるかもよ？」
廉「絶対無理やからな！！！」
なんてうるさく言ったはずなのに
どうして俺は今、Aの頭に手を置いているんだろう
廉「...ぶっ潰してくるな1年」
A「ぶちかませ！行ってこい！」
廉「せやから、さ。俺がもし1番になったらその..話、たい...あかん？」
A「う、うん？？！」
わかった！わかったよ！と同じ手足を出しながら明らかに動揺して応援テントへ行ってしまった
.....動揺、するよな
でも動揺してくれるって少しは気があるって思ってもええんかな
.
「永瀬先輩、先輩だからって容赦しませんよ」
あぁ胸クソ悪いな
なんでこんなガン飛ばされて
なんでこんな挑発されなあかんねん
ほんまにムカつく。
廉「後輩に優しい先輩やないからな？」
後輩が俺にこんなに突っかかって来る理由はただ一つ
俺が邪魔者やからで、Aは隠れモテしていた。
こいつもあいつもそいつもAのこと好きなんやろうなと勝手に思っている
負けてたまるか、
転けてしまえ！とか、バトン渡すのミスればええねん！とか
負の感情が湧き上がるのは仕方がない。
もう少しで俺の番
もしこれで1番になれへんかったら後輩に大口叩いて、ダサいじゃ済まされん
プレッシャーもあるなかでひとつ、
やっぱり考えるのはAのことで
.
無我夢中で風を切って走った
もっと前に、もっと早く、もっと差をつけて
ゴールテープを切るのは俺やと無我夢中で
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のんのん - めちゃめちゃ面白かったです！廉くん好きなので嬉しかったです。いつでも続き書いてもいいです笑結婚式とか見てみたいなぁ (2019年7月21日 8時) (
レス) id: fc09f0e23e (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - めっちゃこのお話好きです！！sumikaのまいったっていう曲と合いすぎて勝手にすごい好きです！完結まで頑張ってください！楽しみにしてます！！ (2019年6月16日 16時) (レス) id: f5c8033c34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ながばし
| 作成日時：2019年5月6日 19時
