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「あのね、じいちゃん、寒そうだなってずっと思ってたの」
真っ黒なマントだった。
装飾は施されていない。
「もっとカッコいい方が似合うと思ったんだけどね、とうさんがギラギラついてるのはやめときなさいって」
格子の隙間から差し出されたそれを受け取る。
贈り物なんて、いつぶりだろう。
もしかすると、はじめてかもしれない。
グリンデルバルドはびっくりして、目を瞬かせて。
そして、柔らかく笑い「ありがとう」と言った。
確かにここは寒かった。
囚人服は薄布一枚で、冬などは毎年死ぬほど寒いのだ。
これが常人なら本当に死んでいる。
「大切に着る」
「！うん」
また、ユリは花咲くように笑う。
グリンデルバルドはそれを見て、ある考えが浮かび…。
痛みを堪えるような顔で笑った。
カツン、と足音が響く。
終わりの合図だ。
「ユリ、おいで」
いつものようにペンダントにキスをして、離れようとした。
ふと思い立って、ユリの真っ白でふわふわのほっぺたをカサついた唇で掠める。
ユリはびっくりして目をぱちくりとさせたが、すぐに爛漫に笑って、おじいちゃんの頬にもキスを返した。
そうして空になった紙袋を持って立ち上がり、ばいばい、と手を振る。
グリンデルバルドはマントを片手にそれを見送った。
その小さな姿が見えなくなり、足音が完全に聞こえなくなってやっと、牢獄の隅に胡坐で座り込む。
貰ったマントを握りこんで額に当て、目を閉じて、震える息を吐いた。
予知は、外れたことがないのだ。
大戦は予知通り起きたし、ダンブルドアにも負けた。
ああ、まさか、これがあの笑顔の最後とは言わないでくれ。
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あまね(プロフ) - いっぱいちゅき！ (2023年2月12日 23時) (
レス) @page46 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ダイアナ(プロフ) - 不死鳥の騎士団編がみたいだけなのにTwitter運営さんはそれを許してくれないようですかなし (2023年2月12日 14時) (レス) id: 29bd455e8b (このIDを非表示/違反報告)
ダイアナ(プロフ) - みや。さん» ま、また凍結されてますね、、、ついてないですね、、、🥺 (2023年2月12日 14時) (レス) @page46 id: 29bd455e8b (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - みやさんの不死鳥の騎士団見たいですね(๑•̀ㅁ•́ฅ✨ (2023年2月11日 19時) (レス) @page46 id: b396ddc2bf (このIDを非表示/違反報告)
みや。(プロフ) - ダイアナさん» 一週間が経ってしまったので、移行しました。よろしくお願いします🙌 (2023年2月10日 13時) (レス) @page46 id: f8ad011ce4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みや。 | 作成日時：2022年9月21日 19時
