sweets ページ13
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「なん。なんですか、先生。課題どこか、間違えてましたか」
目の前の少女のうろたえように、スネイプはピク、と片眉をあげた。
この成績優秀者が研究室に呼び出されるのは、はじめてのことだった。
いつもここに呼ばれるのは、あるいは授業で鍋を溶かしてしまったり、あるいは酷い出来のレポートを提出したりした者であり、本来ならばユリが来る謂れはないのだが。
「指導ではない。入れ」
そう言ってスネイプが部屋の中に踵を返すと、ユリはいつもよりはるかに遠慮がちに足を踏み入れる。
そしてスネイプと対峙すると、微かに緊張して左の中指をさすった。
いつかのときにもこんな状況があったなと考える。
スネイプの前で自分が小さくもじもじしているのだ。
しばらく沈黙があったあと、低い声が単刀直入に切り出した。
「校長は、君が『閉心術』を学ぶことをお望みだ」
「……え」
「『閉心術』だ。説明はもう済んでいるはずだが？」
そう言われて、ユリは大慌てで記憶を探り始めた。
彼の話はよくよく聞いているはずなのに、中々出てこない。
でも、妙な引っ掛かりを覚える。
たしか、前に、同じような状況で……。
「あっ」
そうだ。
バジリスクのときだ。
人の記憶を覗いたくせに、結局何も言わなかったときの。
「ど。どうして、私が、それを。学ぶんですか？」
ユリは思わず質問した。
「なぜなら、校長がそうするのがよいとお考えだからだ」
スネイプはさらりと答えた。
「一週間に一度個人授業を受ける。しかし、何をしているかは誰にも言うな。あの三人にもだ。わかったな？」
「は、い」
ユリが答えた。
「誰が教えてくれるんですか？」
スネイプの眉が吊り上がった。
「我輩だ」
「……えっ！？」
ユリの心は震えた。
驚愕に。
不安に。
そして、歓喜に。
個人授業。
「ワクワク個別質問教室」なんかよりも、ずっといい響き。
他の子には教えていないことを、彼が、教えてくれると言うのだ。
ユリはきゅっと唇を結んだ。
「月曜の夕方六時に、ここに来るのだ。誰かに聞かれたら……まあ、疑う者もいるまい」
ほんの小さな、特別扱いだ。
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あまね(プロフ) - いっぱいちゅき！ (2023年2月12日 23時) (
レス) @page46 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ダイアナ(プロフ) - 不死鳥の騎士団編がみたいだけなのにTwitter運営さんはそれを許してくれないようですかなし (2023年2月12日 14時) (レス) id: 29bd455e8b (このIDを非表示/違反報告)
ダイアナ(プロフ) - みや。さん» ま、また凍結されてますね、、、ついてないですね、、、🥺 (2023年2月12日 14時) (レス) @page46 id: 29bd455e8b (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - みやさんの不死鳥の騎士団見たいですね(๑•̀ㅁ•́ฅ✨ (2023年2月11日 19時) (レス) @page46 id: b396ddc2bf (このIDを非表示/違反報告)
みや。(プロフ) - ダイアナさん» 一週間が経ってしまったので、移行しました。よろしくお願いします🙌 (2023年2月10日 13時) (レス) @page46 id: f8ad011ce4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みや。 | 作成日時：2022年9月21日 19時
