nightmares ページ1
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生々しい夢を見た。
自分は薄暗い部屋の中で暖炉の前の椅子に座っていて、脇に小男が一人立っている。
彼を知っていた。
ピーター・ペティグリューだ。
後ろから蛇が這ってくるのがわかる。
何か言っている……「外に老いぼれがいる……話を全部聞かれている……」
杖をついた、知らない老人だった。
というか、ここはどこだ？
そう我に返って、目を覚ます直前。
緑色の閃光が走り、音が迸り、老人がグニャリとくず折れた。
彼は、死んでいた。
「どうしたんだい、ユリ」
「……怖い夢みた」
深夜3時、書斎に押し掛けてきた愛娘を見て、ヨーゼフは目を丸くした。
目を覚ましてすぐ来たのか充血していて、その頬には涙の伝った跡が見て取れた。
ヨーゼフはユリを部屋に招き入れ、先に自分のベッドに寝かせておいて、「少し待っておいで」と自分も寝間着に着替えに行った。
ユリは寝転んだまま彼のデスクを見やる。
ファイルや書類が堆く積まれていて、お仕事の邪魔をしてしまったことがわかった。
父は毎日毎夜、養子の自分のために寝る間も惜しんで働いてくれているのだ。
そう考えるとじん、と目頭が熱くなって、悪夢のことも相俟ってしくしく泣き出してしまった。
着替えから戻ったヨーゼフは、そんなユリを胸に抱いて横になった。
そして、背中をぽんぽんとあやして言う。
「大丈夫、大丈夫。ユリ。父はここにいる」
昔、よく悪夢にうなされたユリにこうしてやったのを思い出す。
しばらく涙を落としていたユリだったが、やがて呼吸が一定になったのを感じて、ヨーゼフはゆっくりその顔を覗き込んだ。
幾分か穏やかな顔をしている。
ホッとして、しかし彼はそのままでいた。
ユリはまだみっつかよっつの頃、緑色の怖い夢を見たと言ってよく起き出した。
それは8歳くらいまで続き、最近は落ち着いたようだが、また同じ夢を見たのだろうか。
「怖い思いをしたろう」
再び、そっと娘を抱きしめた。
起こさぬよう、しかし言い聞かせるように囁く。
「父さんがおまえを怖いもの全てから守ってあげる……だからもう、大丈夫」
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あまね(プロフ) - いっぱいちゅき！ (2023年2月12日 23時) (
レス) @page46 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ダイアナ(プロフ) - 不死鳥の騎士団編がみたいだけなのにTwitter運営さんはそれを許してくれないようですかなし (2023年2月12日 14時) (レス) id: 29bd455e8b (このIDを非表示/違反報告)
ダイアナ(プロフ) - みや。さん» ま、また凍結されてますね、、、ついてないですね、、、🥺 (2023年2月12日 14時) (レス) @page46 id: 29bd455e8b (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - みやさんの不死鳥の騎士団見たいですね(๑•̀ㅁ•́ฅ✨ (2023年2月11日 19時) (レス) @page46 id: b396ddc2bf (このIDを非表示/違反報告)
みや。(プロフ) - ダイアナさん» 一週間が経ってしまったので、移行しました。よろしくお願いします🙌 (2023年2月10日 13時) (レス) @page46 id: f8ad011ce4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みや。 | 作成日時：2022年9月21日 19時
