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地下牢へ行くかスネイプの自室へ行くか迷ったが、結局スネイプの自室にした。
本人に聞かなければどれを持っていけばいいかわからないからだ。
どうせ最下位だし今からどう頑張っても点数を取り戻すことは不可能なので、減点も怖くないし。
いなけりゃいないで手あたり次第持っていけばいい。
いないのは彼が黒幕だから。
ダンブルドアが到着すればそれも怖くない。
ユリはどちらに転んでも自分の恐怖を誤魔化せる言い訳を到着するまでに思いつき、そして部屋の目の前まで来て間髪入れずに戸を叩いた。
さて、いるかいないか。
一応杖の柄を握っておく。
少し待って、でも出てこないので開錠呪文を唱えようとした、その瞬間。
「あ、せんせいこんばんわぁ」
これ以上ない程不機嫌な顔をしたスネイプが、乱暴にドアを開けたところだった。
「グリフィンドール30点減点」
そして出会い頭事情も聴かずに減点し、扉を閉めようとした。
「ちょちょちょちょっと、減点したんだから話くらい聞いてくれてもいいじゃないですか」
「随分と図々しいことだ。これだからグリフィンドールは好かん」
「あ、今言いましたね。みんな気づいてるけどギリギリ言ってなかったことを」
ユリはドアに手をかけて力を込めながら、スネイプが聞く体制を整える様子を見せないのも構わずまくし立てた。
「賢者の石の盗人が入ってます。それをハリーたちが止めに行ってるんです。でもダンブルドア先生今学校を出てて、すぐ帰ってくると思うんですけど、あの、魔法薬ください」
そんな要領を得ない説明も、スネイプは理解したようだった。
彼が急に手を離したので、ユリは悲鳴を上げて後ろに倒れこむ。
廊下の向こうでミセス・ノリスが一つ鳴き、暗闇に消えたのが見えた。
どうやらギリギリセーフだったようだ。
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にはろ(プロフ) - 理緒さん» ご意見ありがとうございます！修正しました。今後ユリという名前に関する記述が少し出てくるかと思いますが、無視していただければ大丈夫です。 (2022年4月19日 21時) (
レス) id: f8ad011ce4 (このIDを非表示/違反報告)
理緒(プロフ) - 名前ってユリになってるんですがリノを使いたいのですが変えれませんか？ (2022年4月19日 10時) (レス) id: 946438c0c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みや。 | 作成日時：2022年1月24日 13時
