違和感がはじまった日 ページ41
.
花村side
花村「お邪魔しまーす」
「どうぞ」
仕事終わり久しぶりにAさんの家に来た。
入った瞬間に何か違和感を感じる。
花村「部屋、誰か入れた？」
「あ、うん。この間和也とたまたま会って
話そうよってなってね。それで。」
花村「ふーん。
俺の時付き合って3ヶ月は上げてくれなかったのに？笑」
「はは笑 ごめんね？
色々仕方なかったの。」
そう言いながらお茶を入れるAさん。
その顔はどことなく柔らかい表情をしていた。
花村「わだかまり、無くなった？」
「うん。もう平気。」
花村「ならよかった。」
正直、男と2人で部屋にいた事は許し難い。
きっと大橋さんとAさんの間には
何か深い事情があるんだろうと
ずっと思ってた。
その事情がすっきりしたんだったら
男と部屋に2人きりで居たことも許してやろう。
そう思いパッとAさんを見ると
ニヤニヤした顔で俺を見ていた。
花村「なに？」
「怒ってる？」
花村「まぁ…それなりには気にしてるけど。」
「ふふ…本当に何もない。
ごめんね。黙ってて。」
そう言うとAさんは"でもよかった"と続ける。
花村「何が？」
「花村ってあんまりヤキモチ妬かないから。
愛情薄いのかなーって思ってた。」
そう言いソファーに座る俺の隣に座るAさん。
花村「愛はねー…結構深い方よ？」
と、Aさんを押し倒す。
「え…ちょっと…笑」
花村「深すぎるが故に許しちゃう感じかな」
そう言いながらAさんのおでこや頬に
キスを落としていくと、それに彼女は笑っている。
「はは笑 言葉と行動あってないよ笑」
花村「んー…これは愛がそうさせてる」
「その愛なんか怖いんやけど笑」
そう言い、パッと俺の腕から逃げ出す。
「なんか小腹空いたなー」
と冷蔵庫を見にいくAさん。
その姿を見てさっきの違和感が少し理解でき始めた。
俺の腕から逃げた事。
急に"和也"呼びに戻った事。
そして、嘘つく時は必ず後ろを向く事。
きっとAさんの中で何かが動き始めた。
そんな気がした。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 223人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うな(プロフ) - 颯那さん» 初めてのコメント！！ありがとうございます🥺そう言っていただけて本当に嬉しいです！これからも頑張りますね！ (1月15日 22時) (
レス) id: 1d6ff60bd2 (このIDを非表示/違反報告)
颯那 - 設定が面白くて、毎回どういう展開になるか予想できなくて読んでいてすごく楽しい気持ちになります！！続き楽しみにしています！！！ (1月15日 19時) (レス) @page11 id: b54361d125 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：うな | 作成日時：2024年1月2日 21時
