恋人じゃなくなった日 ページ27
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大橋「久しぶり」
「久しぶり」
大橋「どう？気持ち」
「ん〜…今は落ち着いてる。
これからどうしようっかなーって
そっち考える方の優先しなあかんし」
大橋「これからも俺ん家で住んだらいいやん。」
そう言う和也に私は首を横に振る。
「もうこれ以上は甘えられへん。」
大橋「甘えていいねん。まだ！
1人で頑張らんくていいねん」
「違う」
大橋「？」
「和也の邪魔になりたくない」
大橋「そんなん…」
「和也の夢に、私との出来事は邪魔になるから」
大橋「なぁA…」
「これ以上和也の近くにはおられへん…」
大橋「聞いて…A…」
私がこれから言おうと思ってることが
きっと和也にはもう伝わってて
それを阻止しようと、
私の手を握り必死に目を合わせて
和也の気持ちを伝えてくれようとしている。
今目を合わせてしまったら
きっと私はこの言葉を言うのをやめてしまう。
あかん。
お母さんの遺体を発見したあの日
これだけは決めたやん。
「和也…」
大橋「いやや…」
「別れよう」
そう言った頃にはもう、2人とも泣いていて
和也の涙を見ることが
こんなにも辛いことなのかと胸が締め付けられる。
大橋「…嫌や…」
「ごめん…今までほんまに…ありがとう」
大橋「A…なぁ…」
「幸せやった」
そう泣きながらも笑顔で伝え
和也の手を離し、歩き始めた。
後ろから聞こえる和也の泣き声。
「ごめん…ごめんなさい…」
止まらない涙を拭いながら、そう呟き
私たちはこの日
恋人じゃなくなった。
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うな(プロフ) - 颯那さん» 初めてのコメント！！ありがとうございます🥺そう言っていただけて本当に嬉しいです！これからも頑張りますね！ (1月15日 22時) (
レス) id: 1d6ff60bd2 (このIDを非表示/違反報告)
颯那 - 設定が面白くて、毎回どういう展開になるか予想できなくて読んでいてすごく楽しい気持ちになります！！続き楽しみにしています！！！ (1月15日 19時) (レス) @page11 id: b54361d125 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うな | 作成日時：2024年1月2日 21時
