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大橋side
「もういいやってなったんやけど…
でも…和也じゃないと嫌やって思って。
やから必死で逃げてきた…」
そう引き攣った笑顔を見せるAに
なんて声をかけたらいいか分からんかった。
ただぎゅうっと抱きしめる事しか出来んかった。
そんな俺の腰にAも手を回す。
その手はまだ震えてる。
どんなに怖かったか
どんなに嫌やったか。
どんなに辛かったか…
そんな感情でいっぱいになる。
大橋「頑張ったなぁ。
怖かったやろ？辛かったやろ？
頑張った。ほんまによぉ頑張った。」
その言葉に涙を拭うA。
ー和也じゃないと嫌やって思ってー
さっきのAの言葉を思い出す。
大橋「俺のために頑張ってくれたん？」
そう聞くとぶんぶんと首を振る。
「私が勝手に和也がいいって
拒絶しちゃっただけやから」
大橋「それ俺のために頑張ったって
言ってるようなもんやで？」
「じゃあそう言う事かな」
そうふっと笑うAをまたぎゅっと抱きしめる。
大橋「俺だけのAになってくれる？」
こんな時に言う言葉じゃないのはわかってる。
これ以上傷ついてほしくなくて出たこの言葉に
少しびっくりしてるA。
やけど、ゆっくりと俺の胸の中でうんと頷いてくれる。
そんなAを離し、目を見つめる。
大橋「俺と付き合ってください。」
「はい」
そう言うAの頭を撫でて、2人で笑い合う。
そして
あと一つお願いがあるねん。
と彼女に言う。
大橋「これからしばらく俺の家で暮らしてほしい。」
「え…」
大橋「これ以上傷ついてほしくない。
やから…お願い。」
「でも…迷惑になる。」
大橋「大丈夫。
俺の家族がそんな風に思わへんの
Aが1番わかってるやろ？」
その言葉に、軽く頷くAやけど
やっぱりその顔は曇ってる。
理由は多分…
大橋「亮くん？」
「…うん。」
大橋「大丈夫。俺がなんとかする。
やから、これ以上自分の事犠牲にせんといて。
もっと自分の人生大切にして？」
「…うん…」
そう泣きながら答えてくれるAをまた
強く抱きしめた。
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うな(プロフ) - 颯那さん» 初めてのコメント！！ありがとうございます🥺そう言っていただけて本当に嬉しいです！これからも頑張りますね！ (1月15日 22時) (
レス) id: 1d6ff60bd2 (このIDを非表示/違反報告)
颯那 - 設定が面白くて、毎回どういう展開になるか予想できなくて読んでいてすごく楽しい気持ちになります！！続き楽しみにしています！！！ (1月15日 19時) (レス) @page11 id: b54361d125 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うな | 作成日時：2024年1月2日 21時
