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それからお母さんはどこかに消えてしまった。
とうとう家に帰ってこなくなってしまった。
自分の子供にあんなことを言われたショックなんだろう。
ひどいことを言った自覚はある。
だけど後悔はしてない。
亮にはお母さんは出張に行っていると伝え
私はお母さんがいた時よりも自由に暮らしていた。
そんな日々が1週間続いたある日…
母「ただいまぁ〜」
お母さんが帰ってきた。
「…」
亮「お母さんおかえりなさい！」
母「ただいま。亮。
Aもお世話ありがとうね」
「…」
帰ってきたお母さんの顔は、ものすごく元気そうだった。
きっと新しい男が出来たのか
あの男とよりを戻したのか。
なんにせよ、依存相手が私から他人へと移った事は
目に見えて分かった。
それと同時に、こんなに小さな亮を…
お母さんのことをまだ大好きな亮を
平気で置いていけるお母さんに激しい嫌悪感を抱いた。
母「あとは変わるよ」
バッ…
「…」
私の肩に置いたお母さんの手を、無言で振り解く。
母「…」
それからお母さんとは口を聞かなくなった。
顔を見るだけでも
同じ空間にいることすら嫌気がさす。
母「Aちゃん」
「…」
母「Aちゃん今日亮お願いできる？」
「はい」
そんな必要最低限の会話。
悲しそうな顔をする母にまた嫌気がさす。
こんな人を嫌いになったことは初めてで
それが実の母となると
自分はひどい人間なんじゃないかと考えてしまう。
「私…お母さんの事嫌いなんよね。
…もう話したくもないし…顔も見たくない…
なんか私ってひどい人間なんかなぁ…」
夜、電話している時
そんな考えをつい和也に話してしまった。
大橋「俺は…
家族やから無条件に好き。仲良くする。
って言うのはちょっと違う気がする。
そりゃその方がいいに決まってるけど
所詮同じ人間じゃないんやから
理解できひん事も当然あるよ。
家族やからって言うのに締め付けられて
辛い思いする人もおって
そんな人は…家族から逃げ出す事も俺は必要やと思うな。
自分の人生やねんから。」
「うん」
大橋「大丈夫。Aはひどい人間なんかじゃない」
「うん」
大橋「大丈夫」
なんでこんなに和也の大丈夫は
優しくてあったかいんやろ。
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うな(プロフ) - 颯那さん» 初めてのコメント！！ありがとうございます🥺そう言っていただけて本当に嬉しいです！これからも頑張りますね！ (1月15日 22時) (
レス) id: 1d6ff60bd2 (このIDを非表示/違反報告)
颯那 - 設定が面白くて、毎回どういう展開になるか予想できなくて読んでいてすごく楽しい気持ちになります！！続き楽しみにしています！！！ (1月15日 19時) (レス) @page11 id: b54361d125 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うな | 作成日時：2024年1月2日 21時
