. ページ12
.
担任「他に俺に出来ることがあれは
いつでも言ってきて。
でも家には帰ること。わかったな？」
「はい」
それから先生は、何かと理由をつけて
帰る時間を遅らせてくれ、
今後保護者面談をするよう母に掛け合ってくれた。
今日はずっと学校におれる。
ほんまはあんなところに戻りたくないけど…
亮のことを思うと家に帰らざるを得ない。
その前に…
「和也！」
大橋「お！どーしたん？」
「和也、夜忙しい？」
大橋「夜？
レッスンとかの日は22時くらいまでは外でてるけど？」
「じゃあそれ以外の日LINEしていい？」
大橋「ええで？笑 どないしたん？急に笑」
「やっぱ和也と話してたら元気出るから。」
そうニコッとして和也に伝える。
すると彼もニコッとして
大橋「ほな毎日連絡取ろか！
俺もAともっと話したいし！」
そう答える。
そんな彼にうんっと頷く。
大橋「それとA？」
「ん？」
大橋「頑張りすぎたらあかんで」
「…」
何も伝えてないのに、分かってくれる。
そんな和也にいつもびっくりさせられる。
「ありがとう。」
そう言うと私の頭をポンポンとしてくれる。
そんな和也から元気をチャージして
放課後、亮を連れて家に帰る。
「ただいま」
亮「ただいま〜」
そう言うと急いで玄関までくるお母さん。
その顔は怒りに満ちていて、
亮を部屋に行くように声をかける。
母「なんで帰ってこーへんかったん？」
「嘘やろ？身内の不幸なんか」
母「嘘じゃなかったらどうすんの」
「じゃあなんでお母さんはここにおるん？」
母「…」
「もう振り回されたくない。」
そう言い、お母さんの横を通り過ぎようとするが
ぐいっと引っ張られる。
パチン！
「…」
それと同時に頬をビンタされる。
母「あんたお母さんの言うこと聞けへんの？」
「今まで散々聞いてきたやん。
これ以上付き合ってられへんって言ってんの」
母「お母さんのこと見放す気？」
「それが自分の人生やったってことやろ。
亮のことは面倒見ても
あなたのことまでは見るつもりない」
そう言い放ち、泣き崩れるお母さんを横目に
亮の部屋へと向かった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 223人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うな(プロフ) - 颯那さん» 初めてのコメント！！ありがとうございます🥺そう言っていただけて本当に嬉しいです！これからも頑張りますね！ (1月15日 22時) (
レス) id: 1d6ff60bd2 (このIDを非表示/違反報告)
颯那 - 設定が面白くて、毎回どういう展開になるか予想できなくて読んでいてすごく楽しい気持ちになります！！続き楽しみにしています！！！ (1月15日 19時) (レス) @page11 id: b54361d125 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：うな | 作成日時：2024年1月2日 21時
