心の中は明るく 顔は暗く【梵天】

お花とペヤング ページ38

十一月三日


今日もお休みをいただいた陸奥Aです

昨日の夜 三途に


春『今日飯食いに行くけど

仕事女 お前も来るよな？？』



なんて圧をかけられたが

「今日は予定があるから無理」

と普段しない断り方をして出てきました


バイクを走らせ

花屋によって お花を買う


いつもは夜にこっそりとお墓参りをするのだが

何か今日は 日中に行こうと 思った次第


その後

普段はココの高級な食べものを
恵んでもらっているので(言い方)

入りもしないコンビニのドアをくぐり



カップ麺のコーナーへと足を運ぶ


手に取る
ペヤング をじっと見つめてから

少しおかしくなって くすくすと笑う



ーー

ペヤングと お花をもって

お墓への階段を上る


　 【場地家之墓】

　
そう書かれている墓石の前に

しゃがみ込み 線香に火をつける


持ってきたお花とペヤングを お墓に添えて

何か合わないな なんて 思ったりして

手を合わせ お祈りする


(もうすぐいけるといいけれど)

なんて ちょっと不謹慎だなって


お墓参りを終えて 立ち上がり

帰ろうと背を向ける


「じゃあね 圭介 また」

　
歩き出した

否

歩き出そうとした


『A さん、、、？』


懐かしいその声に

足が止まる


ああ

昼に来たのは失敗だったかな、、なんてね

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