咲いた花は・・【男主】

34夜 ページ39

あ「俺ね 二人にあえてほんと嬉しかった
二人のおかげで俺は変われたと思う
でもね もうね 限界なんだ」

水樹.恵斗「!!」

あ「凉がね 昨日死んだんだ 自 殺だよ 理由は学校でのいじめ
笑っちゃうよな兄妹そろっていじめにあうなんて
何が気に食わないんだろうな… 」

ハハッと 乾いた笑い声だけが教室に響く

あ「俺たち家族は神様に見捨てられたんだ
世の中に見捨てられたんだ 必要とされなかった
だから 排除されたんだ なんでだろうな

おれには 理解できないんだ それは多分俺ら家族には理解できない
だって いきたいと思ってるんだから

ほんと なんで俺達がこんな目にあうんだろな

凉が 最後に手紙かいててくれてたんだ
俺はそこでいじめにあってることを知った
それでその手紙に凉 なんて書いてたと思う？
《またお兄ちゃんの妹でもいいですか？》ってかいてたんだよ
俺がそんなの 断る筈ないのにな｣

水樹.恵斗「…」

あ「俺な 凉が死んでも泣けなかった
悲しかった 辛かった なのに涙なんて出ないんだ
俺にはもう何も残ってないんだ」

水樹「おい…」

あ「俺は生まれ変わるならさ 凉とおなじで
花のいっぱいのところでまたあの家族で住みたいんだ」

恵斗「ねぇ…先輩…?」

あ「俺は次生まれてくるとき幸せでいることを許してくれますか」

水樹「やめろよ…」

あ「俺は泣くことを許してくれますか」

恵斗「こっちに来てっ｣

あ「二人は俺が今 死ぬことを許してくれますか?」

水樹.恵斗「ッ！」

あ「ごめんね二人とも 大好きだった
俺のことを心配してくれた二人が好きだった
凉のこともいろいろ助けてくれた だからさ
俺決めてたんだ最後二人に見てもらいたいって｣

恵斗「やだ…先輩…戻ってきて」

水樹「おいっ こっちに来いよ…」

あ「ごめんね 俺が幸せになることを願ってくれてありがとう









ばいばい」


風が強く吹いた

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