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29夜 ページ34

〜始業式の一日前〜

あ「凉 起きて遅刻しちゃうよ?」

凉「え!今何時!?」

あ「7時40分」

凉「うそ!やばい!!」

ドア越しに聞こえる凉慌てる声

「弁当作っといて!!」と言われ「作ってるよ」

そう返すと 「さすがお兄ちゃん」と言われた

退院した日から俺は相変らず部屋に入れてもらうことができない

ちょっとした思春期なのか

まぁ 俺にもそういう時期・・・なかったな

女子は 反抗期とかそういうの激しいって言うし

ちょっとしたお兄ちゃん離れなのか

少し寂しいななんて ドアの前でクスッと笑ってしまった

ドアがガチャリと開き凉が出てきた

髪の毛が飛び跳ねているのを必死にクシで溶かしながら出てきた

頭を撫でてあげると「直したのに!!」と怒られてしまった

そんなことがいちいち楽しくって

うれしかった

リビングに入ってわずか10秒で出てきた

そしてそのまま「行ってきます!」と言って出て行ってしまった

俺は明日から学校だが凉の学校は今日から学校だ

俺は最後の冬休みを外で過ごした

前に使っていたカバンは血が染み込んでいて

使えないことを昨日思い出したので買うために久しぶりに1人で外にでた

ほかの人は未だに怖い時もある

刺されたらなんて思ってしまう

が 無事に買うこともでき 他にも凉にマフラーやニット帽を買ってあげた

いつも寒そうに学校に行っているのでちょっとしたプレゼントだ

帰る頃にはすっかり辺りは真っ暗で街灯と街の電光掲示板だけが光っていた

家の合鍵を凉は持っているから入れないってことはないし

リビングのテーブルにちゃんと行き場所も書いといた

が 一応急ぎ足で帰った

まぁ 早くプレゼントを渡したかっただけなのかもしれない

家に帰ると電気がついていた

つまり凉が帰ってきている証拠

扉を開けると

なぜか血と暴れたような跡

その血はまっすぐ凉の部屋に続いていた

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氷雨(プロフ) - とてもいい作品でした。目から海水が止まりませんでした… (2020年8月3日 0時) (レス) id: e23249d0ee (このIDを非表示/違反報告)
爽雫 - 私は涙もろい方なのですが、やっぱりこの作品は号泣してしまいました。夢主の家族、結末辛いです…。横になりながら読んでて涙やばくて思わず起きてしまいました泣感動しました!この作品を投稿してくれてありがとうございます。 (2019年9月3日 23時) (レス) id: c8b0ff9423 (このIDを非表示/違反報告)
海戀 - とてもいいストーリーでした! 最後は目から塩水が大量です、、 (2019年8月4日 1時) (レス) id: a4dbcae652 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず味噌 - とてもいい作品でした。 (2019年7月20日 22時) (レス) id: 0ae31ba38b (このIDを非表示/違反報告)
白亜(プロフ) - とてもいい作品でした。いい作品… (2018年12月13日 18時) (レス) id: 44daa19fd7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:餅草ぶんた | 作成日時:2013年6月15日 3時

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