咲いた花は・・【男主】

18夜 ページ22

俺が目を覚ましたことに医者も驚いた

奇跡

そんな輝かしい物じゃない

俺は水樹に生かされたんだ

この方が正しい

俺にとっては

俺にとっては....

なんだ？

辛いこと？嬉しいこと？

最近自分がわからない

正直何度も死のうとした

なのに死んでいない自分が怖い

生きたいと思った

数日後 俺は自 殺をしようとした

もう 自分のしたいことがわからない

逃げてる？逃げたい

孤独だったなのに今は....

少しづつ変わってる

俺の周りの環境が

じゃぁ 俺は?

変わったのか?

変わってないのか?

今俺は死にたい?生きたい?

生かされてるから生きているのか?

これじゃぁまるで

あ｢人形だな....｣

外を眺める

開かれた窓から入ってくる風は

春の匂いも暖かさもない

ただ 冷たく寂しい風

俺は知ってる

親は俺のせいで精神が危ないことを

凉も あの日以来来ない

目を覚ましたとき

少し視界に入ったが

どこかに行ってしまった

“必要のないもの"

俺は家族の中でそういう存在になってしまった

道端に転がる石ころ

蹴られ踏まれ最後は？

道端に転がる石ころの運命なんて

誰も気にしない

石ころもなるようになれとそう思ってるだろう

俺も同じ

だから 今この現実を素直に受け止める

俺はいらない

そう思うだけで少しだけ気が楽になる

実際はそんなことない

必要のないもの

いらないもの

死んで当然

そう思う度にどこか傷ついた

でもその痛みさえもいつしか快感になる

安心する

そう思えば区切るがつけられるようになった

壊れていないといえばウソになる

でも これが修理方法

ただ傷は消えない

体に残った傷は消えることはない

机の上に彫られた文字は消えない

砂浜に書かれたものみたいに消えない

心は砂の城で でも 木でもある

簡単に崩れる心

消えない痛み

でもある日気づく

崩れるくらいならはじめから作らなければいい

消えないのら 痛みをやすらぎに変えればいい

そうやって

俺は壊れ始めた

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