私、BE:FIRSTのメンバーになりました

第6話 ページ6

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　「OK。分かった。皆もそれでいいよね？」




　ｽﾀｯﾌ「はい。大丈夫ですが……」




　ｽﾀｯﾌ「カメラ回しても大丈夫ですか？」




　「はい！よろしくーここで聞いたことは皆口外しないでね。あ、スッキリのこの間は後でどうにか考えよう」




　私のせいで大変なことになってる……申し訳ない




　「じゃあよろしくねAさん」




　『はい。よろしくお願いします』




　ううん。全部忘れよう。




　今まで準備してきたことを出しきるんだ。




　課題曲は、米津玄師さんの【感電】




　そして踊る曲は三浦大知さんの【Not Today】



　この日のために練習してきた。



　それが未来に生かされなくても、



　それでも全てを出しきりたい。



　私自身のダンスを歌を少しでも見てくれた人に、届けたい。



　『よろしくお願いします！』

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　『ありがとうございました！』




　ダンスも全力を尽くしたし、練習の中で一番リズムに乗れてスムーズに出来た。




　それに、歌だって、気持ちよく楽しく歌えた。
　



　いい思い出になった。本当に




　「素敵なそして儚くも力強いパフォーマンスをどうもありがとう。

　そして君はダンスは繊細なんだけど、でも表現しきれないなにか素晴らしいものが眠っている気がする」




　『ありがとう、ございます……』




　日高さんが手を上げた。カメラを止めろ、という意味っぽい



　
　「……君は女だ。で、このオーディションはボーイズグループをつくるものだ。

　それは分かってるのだけれど君が、君の才能が俺はどうしてもこれから作る会社に欲しい」



　『……』




　「……だからきっとこんな提案は世間からは認められないと思うし、こんな提案を君にしてしまうのも許せないのだれけど。

　男装という形でこれからのオーディションを望んでくれないかな？」



　ｽﾀｯﾌ「社長！」



　「これは本当に俺の勝手な…言い方悪いけど願望であるし、君には断る権利ももちろんある。

　けれど俺はこれから一緒に君と新しいグループを作っていきたい。そう思ってしまった。

　さぁAはどうしたい？」




　男装？私が？男装してボーイズグループオーディションを受けろと？

　もしばれたらどうなる？無理だ。……けど楽しいダンスに、好きな歌。そして知らない世界。どれもが魅力的で全てが未知。


　私は……



　目をつぶって開け、日高さんを見る。




　『……私は＿』
　

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