第5話 ページ5
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『失礼します』
「はい。よろしくお願いします！」
「この子が日高さんが話しててスカウトした子ですか？」
「うんそうそう！その後とかどうだった？」
いやその後とか聞く前に、
『あの……最初に確認したいことがあるんですが、いいですか？
「うん。……じゃあ一旦カメラ止めてもらっても大丈夫ですか？」
ｽﾀｯﾌ「止めました」
「ありがとう！……それでどうしたの？」
『ここボーイズグループオーディションですよね？その、私、男ではないんですけど』
「え！？」
ｽﾀｯﾌ「社長！確認しなかったんですか！？」
『なので、まずこのオーディションに誘ってくださって本当に嬉しかったし、よりダンスが好きになれて。けれど最初に言わなくてすみません！私女なんです』
ｽﾀｯﾌ「……どうしますか？社長……」
ｽﾀｯﾌ「いや、どうするも何も女の子は……」
スタッフさん方も困っている表情で、どうやらスカウトした人は私だけで、
すごい子！と言うだけで名前も性別も知らなかったらしく、全然気づかなかったらしい。
「……君はこれに誘われてどう思った？」
『私は、嬉しかったです。
自分のダンスで、歌で誰かの不安や悩みが少しでも忘れられるようなそんな躍りを追求していけると思ったし、
それだけじゃなくて自分を変えるきっかけにもなるかな、と思いました』
「うんうん……それで？」
『ですが私は女ですし、これまでのボーイズグループであれば女なんてもってのほかというのも分かっています』
「違う。……君はどうしたい？」
どうしたい？この人は私に何を言わせたいのだろう。何を考えている？
私の今したいこと、どうしたいか？
私は……
『準備したダンスと歌を見て欲しいです。全力で準備してきました。最後の思い出として、時間の無駄にもなってしまうかもしれませんがどうか、お願いします！』
大きく頭を下げて言った。
私が、全力で自分を表現するために考えて覚えてきたダンス、それだけじゃなくて、歌だってそう。
課題曲の中から選んだ【感電】
今の自分が最大限に発揮できるであろうダンスと歌を見て欲しい。
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蓮井さん(プロフ) - ぽぽぽさん» 間違っていて本当に申し訳ないです…そして教えてくださって本当にありがとうございました！これからもよろしくお願いします (2022年2月2日 21時) (
レス) id: 00bd9fb4d6 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽぽ - 細かいとは思うのですが…SKY-HIがSKY-HYになってるところあります。楽しませてもらってます。これからも頑張ってください (2022年2月2日 20時) (レス) @page2 id: 2afc9bf18b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蓮井さん | 作成日時：2022年1月1日 5時
