6.weekend ページ7
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『おじゃましまーす』
「A氏ノックして!?!?」
待ちに待った週末。約束の時間5分前に俺はイデア先輩の部屋に凸っていた。
『まあまあ、ノックしないで勝手に入るのなんて先輩の部屋くらいなんで安心してください』
「入学して一週間も経ってないのに拙者大分舐められてない?大丈夫???」
何やら文句を垂れている先輩を大人しくさせるべく、俺は手に提げていた袋を顔の近くで揺らす。
『ふっふっふ……これ、いっぱい持ってきたんで許してください』
「A氏、それはもしや……!!」
『ジャジャーーーン!!!購買で手当たり次第に駄菓子買ってきました〜!!!』
「天才愛した」
机の上にドサドサと駄菓子を広げると早速物色し始めた先輩。
メッセージで好きな食べ物聞いといて正解だったな。
その後二人で駄菓子をつつきながら、部屋の外が暗くなるまでゲームに没頭した。
『っはーーーーーー!楽しすぎて時間忘れる〜〜』
「A氏強いね。やはりガチ勢とやると滾りますわぁ〜」
『いや俺大分先輩にボコボコにされてますけど?』
先輩と俺の勝率は3:7だ。
あ、もちろん3が俺ね。
いやこの人ガチオタなのは分かってたけどマジで強いんよ………そりゃこんだけ引きこもってたら強くもなるか。
『あー、先輩ご飯どうします?食材借りていいなら俺軽く作りますけど』
「え……A氏料理できるの……?ハイスペックすぎない………?」
『まあガキの頃からやってるんでそこそこ作れるようにはなりました。冷蔵庫開けますねー』
「いやもう開けてる」
おお、見事にスカスカ……
卵とベーコン……………しかねぇな。この人部屋から出ないのに普段何食べてんだ??
『先輩普段何食べてるんです?』
「えと、駄菓子………とか…」
『とか…?』
「…………………駄菓子」
『駄菓子しか食ってねぇじゃねえか』
「い、いや!菓子パンとかも食べてる!!」
『変わらんわボケェ』
逆に卵とベーコンがあったことに感謝だな。調味料とご飯は寮のキッチンにあるっぽいし。
駄菓子食べてたからお互い腹は減ってないし、チャーハンとかでいいだろ。
『んじゃ俺はチャーハン作ってくるんで先輩は机片付けといてください』
「うん、了解(ス、スパダリ……)」
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明理(プロフ) - ねぇ続きッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!ってなりました('-' )スンッ更新待ってます!! (2022年5月22日 18時) (レス) @page11 id: 0be17a4bd3 (このIDを非表示/違反報告)
にこ柚子(プロフ) - 動かない点Pさん» 嬉しいです〜!!これからも更新頑張ります…!! (2021年5月4日 23時) (レス) id: b0fec9ac44 (このIDを非表示/違反報告)
にこ柚子(プロフ) - ソーダ錫さん» わああ嬉しいお言葉ありがとうございます…!応援とても力になります! (2021年5月4日 23時) (レス) id: b0fec9ac44 (このIDを非表示/違反報告)
動かない点P - こういう話待ってました!ありがとうございます…! (2021年5月4日 2時) (レス) id: b1d96eb9b0 (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ錫(プロフ) - 面白い。好き。応援してます。 (2021年5月3日 20時) (レス) id: 10b66fbb96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にこ柚子 | 作成日時:2021年4月11日 3時