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康「うん。ありがとう。
それだけでじゅうぶん、俺も幸せ。
今度は、その人に幸せにしてもらうねんで」
こうして、私と康二の長い長いお付き合いは、幕を閉じた。
本当にありがとう康二。
康「よし、いっぱいお食べ！
泣いたらお腹空いたやろ！」
『康二食べないの？』
康「俺さっき食べてきてん」
当たり前のように私に合わせて動いてくれる康二。
それももう、今日で最後だ。
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康「ほな、明日も仕事頑張るんやで！」
家の前まで送ってもらい、シートベルトを外し、助手席のドアを開け、外に出る。
『ありがとう。康二もね』
康「………別れても友達やねんから、
いつでも連絡してこいよ」
『うん。ありがとう』
ドアを閉めると、ゆっくりと発進する車。
姿が見えなくなるまで手を振る。
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のろのろと俯きながらマンション内に入る。
………ひーくん、今何してるんだろ。
無性に、彼に会いたくなる。
照「………会いたくなった？」
『！』
低く掠れた声に反応し、顔を上げると
エレベーター付近に
今まさに思い浮かべていた人が。
『…………ただいま』
照「おかえり。とりあえず家入るか」
そのまま一緒にエレベーターに乗り込み、じゃんけんをして、勝ったひーくんの家に行くことに。
『ただいまー』
照「だからお前の家は隣だっての」
靴を脱ぎ、家へ上がると、
『えー！めっちゃ片付いてるじゃん！』
照「だろー？朝から頑張ったから俺」
殺風景だった部屋が一変して、
すっかり生活感のある部屋へと生まれ変わっていた。
コートはこっちね、と寝室へ案内される。
寝室もリビング同様、お洒落なひーくんらしい素敵な部屋に仕上がっていた。
クローゼットを開け、空いているハンガーにコートをかける。
照「泊まる？」
『いいの？』
照「もちろん。飯食った？」
『今食べてきたところ』
照「先風呂入る？」
『そうしよっかな』
せっかくコートかけたのに、もう一度取り出す。
照「俺ん家の使えばいいのに」
『………やだ、スキンケアしてるところ見られるの恥ずかしい』
照「なんだそれ」
ははっ、と笑われる。
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バナナオレ(プロフ) - きあさん» いつもありがとうございます！ワクワクしながら楽しんで頂けると嬉しいです〜！ (2021年2月15日 0時) (
レス) id: 8d68e251dd (このIDを非表示/違反報告)
バナナオレ(プロフ) - ゆきらさん» ありがとうございます！一気読みだなんて………！恐縮です！更新頑張ります！ (2021年2月15日 0時) (レス) id: 8d68e251dd (このIDを非表示/違反報告)
きあ(プロフ) - うわ〜！良いところで終わった！！続き楽しみにしてます！！ (2021年2月14日 3時) (レス) id: 678bb18c7b (このIDを非表示/違反報告)
ゆきら(プロフ) - 初めてコメントを書かせていただきます！いつもありがとうございます！5を一気読みしました。涙が止まりませんでした。この作品の登場人物はみんな本当にいい人たちばかりで、みんなに幸せになってもらいたいと思いました！！移行後も楽しみにしています！！ (2021年2月14日 1時) (レス) id: a622c924d4 (このIDを非表示/違反報告)
バナナオレ(プロフ) - みなみさん» ありがとうございます！是非楽しんで見て頂けると嬉しいです！ (2021年2月14日 0時) (レス) id: 8d68e251dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：バナナオレ
| 作成日時：2021年2月6日 12時
