照兄の彼女になりたい5

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A康二、話したい事があるんだけど


康二A、おつかれさん
康二どしたん?急に


A会って、お話できないかな?








着信：康二







そりゃ、そうだよね。


急にこんな連絡来たら、何かあったんじゃないかって心配になるよね普通。









『もしもし』




康「どしたん？何かあったん？」



『大事なお話があって』





康「…………電話じゃあかんの？」



『すごく大切な話だから』









康「…………ほんま、揃いも揃って、なんやねん」






ボソッと呟く康二の言葉は、

声が小さかったのと電話越しだったのとで
私には届かない。







『え？なんて？』




康「んーん。なんも。
遅なって大丈夫なら、明日の夜とかいける」


『うん、そうしよう。
明日は私も遅くまで仕事だから、丁度いい』




康「ほな、Aん家行くわ」






あ………隣、ひーくん住んでるけど、


………まあ、出入りしなければバレないか。






『わかった。じゃあまた明日連絡しよ』




康「ん。おやすみ」



『おやすみ』








電話を切り、パックを外し、スキンケア再開。



康二の声、心なしか悲しそうだった気がする。





何の話なのか、検討でもついてるのだろうか？



それもこれも、いろいろ中途半端にしてきた私のせいだ。



康二には感謝しているからこそ、

きちんと向き合って話をしなければ。









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