照兄の彼女になりたい

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学校に着いた私達は、クラス替えの貼ってある掲示板を見に行く。



康「えーっと、えーっと、………


あ！Aあったで！A組やって！


俺は………なんでやねん！D組やん！！！
めっちゃ離れてるやん！！！最悪やー！！！」




目立つハスキーボイスでそう叫び倒すものだから、



　「向井君D組とかサイコー！
　 一緒のクラスなんだけど！」


　「え〜、私離れちゃった……
　 高校生活最後だったのに〜」




なんて黄色い声が聞こえて来ちゃう。



そう、中学の時は子犬みたいで可愛かった康二だが、

高校生になって少し大人になったからか、とてつもなくモテるようになったのだ。


元々この人距離感バカだし、話しかけられさえすればすぐ懐いちゃうから、
男女問わず大人気なのだ。





康「Aー！！！
今日終わったらすぐA組向かうから待っといてな！？
一緒タピオカ買って帰ろ！」


『タピオカって(笑)

はいはい、じゃあまたね』




ぶんぶんと手を振った後、D組の教室に入って行く康二の姿を見届けて、私もA組へと足を運ぶ。






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