爆豪くんにベタ惚れされた2【ヒロアカ】 (ページ33)

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80　演習試験ページ33

『演習試験かぁ…情報通りだと入試のロボだよね。』

「それさえクリアしちゃえば林間合宿！」

コスチュームに着替中。みんなから楽しみにしている空気が伝わってくる。移動を済ませると早速相澤先生が口を開いた。

しかし、説明を聞く中で衝撃の一言が。

「残念!!諸事情あって今回から内容を変更しちゃうのさ！」

「校長先生！」

…一筋縄ではいかないということか。

「だからこれからは対人戦闘・活動を見据えた、より実践に近い教えを重視するのさ！」

チームで先生と戦闘を行うそうだ。普通に考えたらプロに勝てるわけがない。

「緑谷と爆豪、そして風化。お前らは三人チームだ。

驚いた。チームの組み合わせにも驚いたが、三人ということは…

「相手は＿＿」

「私がする！」

No.1ヒーロー、オールマイトだ。どうやって勝てと。三人がかりでもすぐにやられてしまうだろう。

移動中、私は何だか不機嫌な爆豪くんの隣に座るのが怖かったのでバスの一人席に座った。三人がバラバラの席に座り、気まずい空気が漂うのでオールマイトは気を遣ってくれていた。

そういえば、どうして爆豪くんは緑谷くんを他の人より罵ることが多いのだろう。同じ中学出身で、幼馴染でもあるって聞いたのに。

「制限時間は30分。ハンドカフスを私にかけるかどちらか一人がステージから脱出するか。」

そして先生は体重の約半分の重量を装着する。

「戦闘を視野に入れさせる為か。ナメてんな。」

それでもオールマイトが脅威なのは変わりないだろう。ここは戦闘を避けて大人しく脱出するべきか。

決められないまま開始の合図。逃げることを提案してみるべきか？でも＿＿

「ついてくんなデク！ブッ倒したほうが良いに決まってんだろうが!!」

「せっ戦闘は何があっても避けるべきだって!!」

ここで緑谷くんに加勢したら爆豪くんに殺されそう。それでも言うしかない。

『私もオールマイトとの戦闘は避けるべきだと思う…』

「風化さん…ぐｯ…」

いきなり爆豪くんは緑谷くんを殴った。私は心配して駆け寄る。

「これ以上喋んな。ちょっと調子良いからって喋んな。ムカツクから…」

『爆豪くん！試験に合格する為だから緑谷くんとも協力しようよ。』

言い終わらぬうちに爆豪くんは怒鳴った。

「だァからデクの力なんざ合格に必要ねェっつってんだ!!」

「怒鳴らないでよ!!それでいつも会話にならないんだ!!」

二人を止めようとした瞬間、私は風圧で飛ばされた。