爆豪くんにベタ惚れされた2【ヒロアカ】 (ページ28)

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75　勉強しないとページ28

「全体的に全部間違ってんじゃねェか。このままだと赤点になンだろ。」

『え、英語はほとんど満点だったもん！』

98と書かれた英語の小テストを見せつける。これでも英語だけは出来る。もちろん話すことも可能だ。

「だったら他の教科も見せれるよなァ？」

『…』

次で現代文の小テストが返ってくる。もちろん自信なんてない。

「皆ー席に着け！そして私語を慎むんだ。」

飯田くんの声で皆は静かに座った。さぁ、来い。小テスト。爆豪くんは…何か現代文苦手そうだから、そんなに馬鹿にしてはこないはず。丁寧語で書いているのかな…

…

「68…かよ」

『か、化学より点数良かったもん…』

休み時間はその話からスタートした。私は68点。爆豪くんの机の上には、94と書かれた小テストが置かれていた。文もしっかり丁寧語で書いてある。

「…言うことねェのか。」

からかうように私に声をかけてきた爆豪くん。このテストの点数、私一人じゃどうしようも出来ない。

『勉強…教えてください…』

その瞬間爆豪くんは片手で顔を隠しながら私とは違う方向を向いた。…私で遊んでいるでしょ。絶対笑っているよね。

「おう…」

違った。爆豪くんは何故か顔が赤い。照れる時と同じ顔をしていた。照れるような原因…何でだろう。私しか思いつかない。私の態度で？…どうしてこんな事考えてしまったんだろう。何故か私も爆豪くんから目を逸らす。

帰りに、爆豪くんが少しだけ教えてくれるとの事で寄り道をしていた。

「68と70と67と64と98かよ…」

爆豪くんは本気で呆れるような顔をした。そうだ。今爆豪くんに見せた5教科の小テストの点数は本当だ。中学生では 93と96と91と90と100だったのに…雄英ではこんな点数になってしまっている。英語で稼げなかったら本当に酷かっただろう。

「化学出せ。問2を今日は教えてやる。」

「…ここまでの流れはてめェみてェな馬鹿でも分かるように書いてやる。」

文章が長くて混乱してしまうのが私の苦手の一つだ。それなのに、答案を見ただけで分かってくれた爆豪くん。

「……で、流れは理解できたか。これで理解できねェと本物の馬鹿だぞ。」

爆豪くんが説明を書き終えた。…わ、分かりやすい。何でテストの問題もこんな風に書かれていないんだ。私はこんなことで点数を落としていたのか。

『うん。すっごく分かりやすい！』

六月最終週になっても、爆豪くんは私を見捨てずに助けてくれた。