馬鹿田高校の君たちへ３

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-哲也side-


さっきから皆がわいわい騒いでいる後ろを俺はゆっくりと歩いた

達也が渉の肩に手を回しているのは見て見ないフリだ

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達｢まぁ俺たちなら余裕で勝てるっしょ！な！？渉｣

あ｢────あ、あったりまえだろーっ！！？///｣

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一旦下ろした手を再び渉の肩に回し、顔を覗き込む達也。

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渉のやつ────

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顔真っ赤だし。

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あ｢──あれ？哲也ーいなくね？｣

俺の名前が出た瞬間達也の顔がみるみる曇っていくのが分かる

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達｢───後ろ｣

あ｢────そっか…｣

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達也のただならぬ気迫に負けたのか後ろを向かずに返事をする渉。

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ったく分かりやすい奴だな

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哲｢なぁ麻耶たちは？｣

俺と一緒にゆっくり歩いていたｸﾗｽﾒｲﾄの井上に尋ねる。

井｢あー…あいつらならたぶん体育館｣

哲｢───そっか、さんきゅ｣

井｢おう｣

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そうこうしているうちにグラウンドに到着した

聡｢まずはー…校庭10周！！｣

達｢はぁあぁ！？何の冗談だよ！｣

聡｢超本気！｣

達｢うそだろー…｣

あ｢10周って………｣

聡｢ｳｫｰﾐﾝｸﾞｱｯﾌﾟだよ！ｳｫｰﾐﾝｸﾞｱｯﾌﾟ｣

あ｢ｳｫｰﾐﾝｸﾞｱｯﾌﾟっていう次元じゃねーだろ10周はー…｣

聡｢文句言わない！｣

哲｢───ﾌｯ｣

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さっきから言いあいをしている聡たちが面白くて思わず笑ってしまった

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聡｢哲也もちゃんと走れよー！｣

哲｢───あぁ(笑)｣

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