馬鹿田高校の君たちへ３ (ページ20)

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(放課後)

-Aside-

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ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ───

聡｢っしゃあ！じゃー早速練習でもしますかーっ！！｣

麻｢やけに張り切ってんな聡のやつ｣

祥｢聡だけじゃねーよ。見て見ろよあの二人……｣

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大声で騒ぎ出す聡の横で落ち着いたように言う麻耶と祥平さん。

祥平さんがいう二人って……

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────達也と哲也？

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◎回想◎

古｢じゃー体育祭、優勝目指して頑張ってね！優勝したクラスには何と何と素敵な商品が待ってるらしいから！｣

古｢あ…あと！クラスで一番活躍したMVPの生徒には何か遊園地の１日ﾍﾟｱﾌﾘｰﾊﾟｽみたいなのが与えられるらしくて…。｣

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古｢クラスから誰か一人選んで一緒に行けるらしいんだ｣

古｢だから皆、頑張ってね！｣

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◎現実◎

んーそんなにあいつら遊園地行きたいのかなー…

ほんとガキだよなー(苦笑)

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達｢っしゃあ！気合い入れていくかーっ！！！｣

ユ｢YES！絶対一位取ってみせるぜ！いぇーいっ！｣

誠｢いぇーいっ！｣

哲｢───…先行くぞ。｣

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哲也がスパイクを持ってこっちにやって来る

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哲｢…はい。お前の分。｣

そういって渡されたのはまだ真新しい綺麗な白のスパイクだった

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あ｢え、いいのか？こんな綺麗なの俺なんかが使っちゃって｣

哲｢─────あぁ｣

あ｢さんきゅーっ！｣

達｢おい渉！さっさと用意しろ！｣

あ｢お、おう！わりぃ｣

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達也がズカズかとこっちに向かってくる

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────何か怒ってる？

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哲｢お前は向こうで着替えろよ。俺たちこっちで着替えるからさ。ここ狭いから大人数だと着替えにくいだろ｣

あ｢おう！さんきゅーなっ！｣

哲也のお陰でみんなと一緒に着替えずにすんだ。
何てラッキーなんだろ！

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私は向こう側のロッカールームに小走りで向かい、すぐに着替え始めた

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