馬鹿田高校の君たちへ３

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-哲也side-


哲｢────じゃー俺やります｣


リレーの選手に渉が抜擢された瞬間、俺は必ず立候補しようと決めていた

ふと達也の顔を見るとうつむいたままだった

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どうせ…手をあげるだろう。

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達也が渉の秘密に気づいてるかどうかは別としても

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何年一緒にいると思ってんだよ…

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どれだけいつも近くでお前を見てきたと思ってんだよ。

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だから分かる

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達也は渉のことが好きなんだ

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だからって負けるわけにはいかねぇし譲る気もさらさらねぇ…。

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かかってこいよ達也

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───ﾊﾞｯ

祥｢…え？まじで？｣

麻｢嘘だろ…｣

聡｢どーしたんだよ。何でお前が立候補なんかしてんだよ…達也。｣

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ほらな…？

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俺と達也の視線がぶつかる

まるで花火が散るように

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