____一_______カ____ ページ32
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裕「明日さー」
「ん?」
裕「朝いつものパン屋さん行かへん?」
「え?」
先程モーニングミーティングが入ったと報告したというのに、そんな誘いをしてくる裕太を不思議そうに見る。
裕「え、あかんの」
「私明日モーニングミーティングが入ったって言わなかった?」
ちなみにモーニングミーティングは、カフェで朝食を食べながら月一程度で行われるミーティングなので、一緒に朝食を食べることもできない。
裕「聞いてへん」
「言ったよ?」
裕「嘘やん」
俺何て言った?、と本当に聞いていなかった様子の裕太に、Aは呆れている。
「ん、って言ってたじゃん」
裕「知らん」
「知らんって...私ちゃんと言ったよ」
何で聞いてないの、と少し不機嫌になるA。
裕「じゃあ明日朝ごはん一緒に食べられへんやん」
Aは子供のように拗ねてボソッと言った裕太に対して、いつもなら流せるところを苛立ちを感じてしまった。
「私言ったじゃん」
何なの、と言うとドライヤーを手に取って、裕太に背を向けて髪の毛を乾かし始める。
裕「なぁ、何でそんな怒るん」
そう言って裕太はドライヤーを取り上げて電源を切ると、Aを自分の方に向かせた。
「別に怒ってないけど...」
裕「怒ってるやん」
「そりゃ、人の話聞いてくれてなかったら怒るでしょ?」
返して、とドライヤーを取り返そうとするが、簡単に返してはくれないようだ。
裕「ごめんって」
裕太が不機嫌そうにそう言ったところで、Aの怒りは治ることはない。
「そんな言い方で謝られても知らないよ」
裕「悪いと思ったから謝ってるやん」
「その言い方が謝る気ないじゃん」
早く返して、とドライヤーを取り返すと、再び背を向けて髪を乾かし始めた。
裕太も更に不機嫌になり、Aに背を向けて携帯を触る。
Aは髪の毛を乾かし終わるとすぐに立ち上がる。
裕「どこ行くん」
裕太はAの腕を掴んでそれを阻止する。
「寝るの」
裕「待てって」
「離して」
裕「ちゃんと話そうって」
そう言って裕太はAの腕をグッと引いて、ソファーへと引き戻す。
裕「怒らんとって?」
そう言ってAをギュッと抱きしめる。
「...やめて」
裕「やめへん」
「本当にやめて」
そう言ったAの声は、聞いたことがないくらい低く冷たかった。
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____度_______ッ____→←_____Episode 4____
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べてぃ。(プロフ) - aggyさん» ありがとうございます!ほのぼのした感じが伝わって嬉しいです(^^)今後とも、よろしくお願いします! (2020年1月21日 11時) (レス) id: adc0117cbb (このIDを非表示/違反報告)
べてぃ。(プロフ) - BBZ-rarayupiさん» 返信遅くなりました。そう行ってくださると嬉しいです(^^)今後ともよろしくお願いします。 (2020年1月21日 11時) (レス) id: adc0117cbb (このIDを非表示/違反報告)
aggy(プロフ) - 完結、お疲れ様でした。ほのぼのてした感じで、可愛いカッコいい裕太くん最高でした!めっちゃきゅんきゅんしました〜! (2020年1月20日 22時) (レス) id: 4fbf4fb7f7 (このIDを非表示/違反報告)
BBZ-rarayupi(プロフ) - もう、きゅんきゅんしすぎてじあわぜ〜です笑 (2019年12月29日 23時) (レス) id: 44d872b8cc (このIDを非表示/違反報告)
べてぃ。(プロフ) - こことさん» ありがとうございます!そう言ってもらえて嬉しいです(^^) (2019年12月20日 3時) (レス) id: adc0117cbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:べてぃ。 | 作成日時:2019年11月6日 0時