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舞台4 ページ4

挨拶を終え逃げるように楽屋から出ていった神崎Aと言う女。しっかりと名前を覚え、話す機会を求めて彼女の後を追う。

なんと声をかけようか、俺のような人間が声をかけたらどんな反応をするだろうか。
景吾は内心わくわくしながら彼女を探した。

Aはそれほど遠くには行っていなかった。
声をかけようと歩み寄るも、その声は言葉になる前に消えた。

どうやら役者仲間と話をしているようだった。
邪魔をするのは悪いと遠目に話しかけるタイミングを伺う。……それにしてはどこか見た事のあるような顔がいる。
誰だろうと考えてみるとその答えは案外直ぐに出た。中学での大会、高校での大会、U-17と幾度と顔を合わせてきた白石蔵ノ介ではないか。

複雑だ。

いや、普通複雑に感じる方がおかしいのだ。
なんと言ったって彼女と自分はまだ面識がないのだから。

景吾はそう理解していながらも白石との会話で嬉しそうな笑顔を向けるAを見て胸が苦しくなった。

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作者名:あやめ | 作成日時:2019年1月15日 18時

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