66話目 ページ16
これ以上無いってくらいドアを叩き開ける。周りに人がいたらこちらを三度見するくらいのでかい音。
kr「放課後って言わなかったかな」
時刻は9:00。一時間目が始まったあたり。
『こちとら気付いたららんらんの腕の中だったんだぞ。心配しろ』
ひとらんらんが驚いてたわ。聞いたところによると、飼育小屋の前で座って寝てたらしい。この人放置したんだぞ？ギルティ。
『いいんだぜ、くられ先生にキスされたって言いふらしても』
kr「わかったわかった。ほら、座って」
出しされた椅子にふんぞり返る。とまでは行かないが姿勢を崩す。
kr「何がいい？コーヒー？紅茶？」
『果汁100%オレンジジュース』
kr「あったかな・・」
あった、と冷蔵庫から紙パックを取り出す。あるのかよ。
kr「はい」
『どうも』
一口飲んでサイドテーブルに置く。彼はコーヒーを片手にこちらを見る。
『さて、説明してもらおうか。Dr・・いや、くられ先生』
kr「久しぶり」
『邂逅を、いや、再会を祝う仲でもないでしょ。彼女なら兎も角、私は』
kr「いや、僕は嬉しいよ」
『いいから、本題に入らせて』
こちとら喜ぶ以前の問題なんだ。
『答えてくられ先生』
kr「うん」
『なんで、私に前世の記憶があるの？』
おかしい。おかしいんだ。だって前世は私の中にいる彼女であって、彼女がすべての記憶を持ってる。彼女に見せられたならわかる。
だけどこれはまるで、私が、彼女ではない私が、まるで前世の彼らに会っていたかのような記憶だ。
言葉も性格も何もかも私で、彼女はいない。
『私の身体の中の彼女が、私の前世なんですよね。その筈なんです。それが嘘？それとも私は実は現世の彼女ではなく、全くの別人だったんですか』
kr「落ち着いて」
『無理に決まってんだろ！！』
混乱して、疑って、だけど昨日見た記憶は嘘じゃなくて。両手で目を抑えても、浮かぶのは昨日ではなく前世の記憶。もういい、沢山だ、見せるんじゃねえ
『私に何をした・・！！』
kr「・・・・」
くられ先生は一口コーヒーをすする。飲みづらそう。
kr「君が最初に思い出した記憶はどこかな」
『・・・』
kr「頭痛の際、見たのは廊下でも教室でも学校でもないだろう」
『・・牢屋の中』
寒くて暗くて何もない部屋。鎖の擦れる音がした。
kr「前世の記憶というのは、物心がついたときから思い出す。君の場合は、まぁそこだろう」
『知ったような口だな』
kr「だって知ってるからね」
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ガチャ爆死した - 唐突な百合に吐きかけた…注意書きしてください、お願いしますガチで地雷なんです (2023年1月2日 17時) (
レス) @page9 id: 5aa1bb0c09 (このIDを非表示/違反報告)
ちびごん1 - あのゾムとシッマがらっだぁ達に電話かけたとき俺めっちゃ混乱して猫のところ行って落ち着いてまた見て混乱するっていう謎の行動をしてしまったのですが！？…家族寝てて良かったわ… (2020年8月31日 23時) (レス) id: 4fdb0260c0 (このIDを非表示/違反報告)
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みぃ~ちゃん - 読んでるコッチが頭使う、、、 [そして彼女は、この小説にのめり込んでいくのであった。。] (、、、は??) ww更新頑張れくだせぇ!! (2020年3月12日 12時) (レス) id: 3046ae6781 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧月
| 作成日時：2020年1月24日 16時
