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44話目 ページ44

腕がプルプルする。

足がガクガクする。

は?今の状況?説明する体力もないよ。

見りゃわかるだろ。

『なんっで・・・こんな重いもん女子に任せるんだよ・・・!!』

目の前が見えないほどのノート。その上にプリント。放課後、図書室の帰り、通ったことの無い廊下を歩いていたら

[そこの生徒。悪いね、ちょっとこれ職員室まで持ってって]

あのなぁ。急にお願いされると反射的にOK出しちゃうんだよ。頷いた瞬間に先生どっかに行くし。こっから職員室までどれくらいあると思ってんだ。

『腕かそろそろ死ぬ』

筋繊維がズダボロになってきた。明日筋肉痛確定だわ。

「なぁ。手伝おうかそれ」
『は?っうぉ!!』

姿の見えない声に驚き、身体のバランスが崩れる。足がもつれ、プリントとノートを宙へと放り出される。

『ぁ』

私の視界は天井を移し、遠のく。身を返す暇がなく、訪れるであろう衝撃に目を瞑る。

が、しかし

「あぶな!!」

ぐうんと体を上に引っ張られ、後頭部に手を入れられる。声を発した人物は、私の手を引き上げ、頭を支え、顔を近づける。まるでダンスしてるかのように。

『え』
「無事か!?」
『お、おう』

顔、というよりペ神のような面布をつけている男子生徒。私と同じくらいの身長だが、ささえてる腕に筋肉が盛り上がってる。

『ありがとう』
「え、あ、ち、ちかっ!」

今更か?顔を隠しててもわかるほど赤くなり、彼は私を座らせて一歩下がり下に散らばったノートやプリントを集める。

「ごめんなあ、驚かせたわ。手伝おうかって思ったんやけど」

さっきの声はこの人だったか。

「運ぶの手伝おうか?見とったけど、女の子には重いやろこれ」
『いいの?』
「ええよ」

素直に助かる。良い人だなこの人。



プリントを拾い集め終わると、彼は既にノートを持って立ち上がってる。

『そんなに持たなくても、半分持つよ』

プリントだけはそんなに重くないんだよ。問題は何クラス分のだよってくらいのノートの量。それ前見え無くない?

「ええねん。俺こう見えて鍛えとるし」
『それは思った。』

優しさ筋肉の塊か?

「どこまで運ぶん」
『職員室』
「いや微妙に遠いな!」
『断れなくて』
「この量頼むやつもどうかと思うけど」

いやそれは本当に。

「・・もしかして、キョウカさんやったりする?」
『まごうことなくそうだけど』
「やっぱり!いつも後輩とあいつらがお世話になってます」
『てことは』

とするとこの人が最後の


「ロボロです〜」

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ぽていとう - 世界一かっこいい骨の戦闘曲…だと…!?やっぱ神だよね⭐︎ (6月20日 20時) (レス) @page7 id: c6d2a356b9 (このIDを非表示/違反報告)
ピラフ大好き - めっちゃかっこいいし面白いって神か?あっ!神だ(確信) (2020年11月29日 13時) (レス) id: 274814f204 (このIDを非表示/違反報告)
#よにん。@str48&変人系カップル(プロフ) - niさんとの自己紹介爆笑www面白かったです! (2020年8月13日 2時) (レス) id: 024f1c0ff1 (このIDを非表示/違反報告)
モンテージ - カッコよき! (2020年5月15日 0時) (レス) id: 17ee63c14d (このIDを非表示/違反報告)
パイ生地(プロフ) - 連投失礼。なんでこんな素晴らしい作品にもっと早く出会えなかったんだって口から出てました。 (2020年3月15日 3時) (レス) id: 41604f8360 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:碧月 | 作成日時:2020年1月10日 19時

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