37話目 ページ37
「最近調子乗り過ぎじゃない?」
あの5時間目前に絡んでくるの本当にやめない?暇なの?
『はぁ』
「我々だの人たちとも仲がいいらしいじゃない。なに?後ろ盾でも作ってんの?」
『誰????』
人たちってグループ名かなにか?いや誰の話??
「トントン達のことよ。」
『んー?ん、あぁ。あいつら我々だっていうの』
初めて知った。
「不満を持ってるのは私達だけじゃないって気づいてそんなことしてるの?優越感とかかんじちゃってんのー?」
『いや本当になんの話。仲良くなりたいなら仲良くすりゃいいじゃん』
こんな陰キャにも接してくれる奴らばっかやぞ。
ばん、と。西園寺の整えられた手が私の机を叩く。めっちゃでかい音したけど、ねぇそれ手ぇ痛くないの。
「いい加減にして。あなたの軽口にはもううんざりしてるの。教科書より貴方を落としたほうがいいかしら」
『毎回西園寺のジョークは面白いね。オチは?誰が少年院に行くんだよ』
双子の、かなのほうかな。彼女の額に青筋が浮き出る。その瞬間、私の右から破裂音と燃えるような痛み。
『っ、ぁ?』
強制的に視界が左へと移り、反射的に頬を抑える。見上げれば、息を上がらせ顔を赤くしているかなが。
「ふざけないでよ」
『?』
「私達は」
「キョウカさん!?」
tn「っ、キョウカ!」
双子の口が二人の声によって閉ざされる。口をモゴモゴとさせた後、二人を睨んで彼女たちは席を離れる。
『おう』
tn「顔が・・・」
「腫れて・・ほ、保健室に」
『あぁうん。いくいく』
「私も一緒に行きます!そんな、女の子の顔に」
『あぁいらん。いらんから、関わるな』
そろそろ私に関わらないのが自分の防衛になるということを気づかないか?
『自分のことだけ守ってろ。』
tn「お前も人のこと言えんやろ」
私は自分のことしか考えてないが。
tn「行くぞ」
トントンは私に手を差し伸べる。
『う・・・うん?一人で行けるって』
tn「お前のことやからどうせサボるつもりやろ。保健室に行くかどうかも怪しい」
信用なさすぎて草。いや、まぁ、外れてはないんだが。
tn「夢見、保健室いっとるって先生に言っといてな」
「うん。わ、わかった。」
tn「おら行くぞ。」
トントンは私の手を握り、教室を出る。
『童貞なのに手をつなぐのはいいのか』
ボソリといった言葉が彼の耳に伝わり、急いで手を離したことは彼の名誉に関わることなので言わないでおこう。
1857人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぽていとう - 世界一かっこいい骨の戦闘曲…だと…!?やっぱ神だよね⭐︎ (6月20日 20時) (レス) @page7 id: c6d2a356b9 (このIDを非表示/違反報告)
ピラフ大好き - めっちゃかっこいいし面白いって神か?あっ!神だ(確信) (2020年11月29日 13時) (レス) id: 274814f204 (このIDを非表示/違反報告)
#よにん。@str48&変人系カップル(プロフ) - niさんとの自己紹介爆笑www面白かったです! (2020年8月13日 2時) (レス) id: 024f1c0ff1 (このIDを非表示/違反報告)
モンテージ - カッコよき! (2020年5月15日 0時) (レス) id: 17ee63c14d (このIDを非表示/違反報告)
パイ生地(プロフ) - 連投失礼。なんでこんな素晴らしい作品にもっと早く出会えなかったんだって口から出てました。 (2020年3月15日 3時) (レス) id: 41604f8360 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:碧月 | 作成日時:2020年1月10日 19時