28話目 ページ28
先生に頼まれたなら仕方がない。昼は後輩二人にいないといってからのそのそと倉庫を目指す。
『面倒くせえ』
が、やるしかない。体育サボってるからとのお達しも来てしまったし。これを手伝えば授業点くれるらしいからやるしかないな。学生って辛い。
[久しぶり]
『うお』
本当に久しぶりの声に声が漏れる。よかった誰もいない廊下歩いといて。
[元気？]
『そこそこ』
二度目なのにもう慣れてしまった。順応力高いのは高評価。いや誰かに評価してもらうとかはないんだが。
[そうかそうか。なにより。順調そうだ。彼らとも仲が良さそうだしね。それより、敵は見つかった？]
『は？』
唐突な話題転換に首を傾げる。彼らって誰？それより敵？考え込んでると、ため息のようなものが聞こえる。呆れるんじゃねぇ
[見つけてないかぁ。いや、まぁ、強制ではないが]
『なんだその見つけなきゃいけない、みたいな』
[そうだよ〜。大変なことになるよー?]
ならもう少し声に危機感ってものを持たせて欲しい。
『そうだ、この体の主はどうしたんだっけ』
[ん？あぁ、しんだけど]
『聞いてないんだが』
そんな大切なこと最初のときに言ってほしい。
[ちなみに君の前の体も死んでるからね]
『付け加えたように言ってるけどそれも大切なことじゃないか？』
[いやぁ、まぁ、生きてるからいいかなって]
なるほど前世の私、さては価値観が違うな？
[その身体の子は心が死んで、身体が生きた。君は体が死んで心が生きてた。だからぽーんと入れ替えたのさ]
人の人生を軽々しく入れ替えられるとかこいつ何者？前世の私特殊能力なんてあったの？やば、私にもよこせよ
[それじゃ、敵は早めに見つけなよ]
それだけを最後に声が途切れる。もうそろそろ倉庫が近いからだろうか。
『敵、ねぇ』
これだから人間関係は面倒だってのに
『ここか』
そこそこ広いな。分厚い扉をあけ、中を見渡す。先生はー・・まだいないか？入り口で待ってよう。
ドン、と、
『え』
体の中で音が鳴る。認識した途端、私の体は強制的に倉庫の床へとまっしぐらに倒される。
『っ、たぁ・・』
誰かに押された。それは間違いないと振り返る。姿は見えなかったが、スカートの裾が視界の端に写った。誰だ。
だがそれも、目の前に押し寄せる影によって確認が不可能になる。
「こいつだっけ？」
「そうそう。」
「んじゃ、ちゃっちゃとやっちゃいますか」
知らん男どもが三人。体育倉庫。鍵は閉められる、出口はない。しかも壁が厚い。声が通らない。
『・・わぁ、絶体絶命ってやつ？』
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ぽていとう - 世界一かっこいい骨の戦闘曲…だと…！？やっぱ神だよね⭐︎ (6月20日 20時) (
レス) @page7 id: c6d2a356b9 (このIDを非表示/違反報告)
ピラフ大好き - めっちゃかっこいいし面白いって神か？あっ！神だ（確信） (2020年11月29日 13時) (レス) id: 274814f204 (このIDを非表示/違反報告)
#よにん。＠str48＆変人系カップル(プロフ) - niさんとの自己紹介爆笑ｗｗｗ面白かったです！ (2020年8月13日 2時) (レス) id: 024f1c0ff1 (このIDを非表示/違反報告)
モンテージ - カッコよき！ (2020年5月15日 0時) (レス) id: 17ee63c14d (このIDを非表示/違反報告)
パイ生地(プロフ) - 連投失礼。なんでこんな素晴らしい作品にもっと早く出会えなかったんだって口から出てました。 (2020年3月15日 3時) (レス) id: 41604f8360 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧月
| 作成日時：2020年1月10日 19時
