宣誓。陰キャを極めようと思います。

17話目 ページ17

三人がいなくなり、弁当の残骸を拾って席につく。松葉杖拾いに行こうか、その前に売店行こうかと悩んでいると

cn「いた！！」

聞いたことのある声にドアをの方を向くと

『チーノ』
cn「一緒に飯食いましょう」
『構わんけど』

上級生のクラスによく入れるな。こっちに来て勝手に机をくっつけ座る。度胸。

cn「あれ、先輩飯は？」
『つい今しがた落とした』
cn「んじゃ売店に、って、松葉杖は？」
『つい今しがた落とした』
cn「松葉杖落ちることあります？」

というか落とされた。

cn「どっかに落としたなら探しますよ俺。先輩動けんでしょ」
『気にすんな。家には帰れる』
cn「どうやって？」
『けんけん』
cn「先輩ってもしかして馬鹿なんすか？」
『失礼だなお前』

我ながら馬鹿だとは思うけども。

cn「片方の足も怪我しますよ絶対」
『そしたら車椅子だな。流石に落とさないわ』
cn「それ先輩が落ちるパターンですね」
『お前今日ツッコミキレキレだな』

調子いいなどうした。

cn「なら俺売店行ってきましょうか」
『なんで進んでパシリになろうとするの？』
cn「流石に腹減るでしょ」
『そらまぁ・・』

流石に昼飯抜きで午後はきつい。頼むか。財布からお金を取り出して渡す。

cn「先輩何好き？めんつゆ？」
『単体で好きなやついるか？』

残念！と笑顔で教室を出ていく。え、待って本当に買ってこないよね？つうか売店にめんつゆ売ってんの？


入れ替わりで反対のドアが開く。

syp「先輩・・あ、おった」
『おや』

ショッピだ。手にはコンビニの袋。チーノと違いおそるおそる遠慮がちにクラスに入る。

syp「あの、よかったら・・飯一緒に食うてくれます？」
『いいよ、おいでー』

後輩二人人懐っこいな。よく昨日知り合った先輩とご飯食べたくなるね。嬉しい限りだ。

『いつも食べてる人とはいいの？』
syp「おん。人数多いし」
『そか』

ショッピは袋から10秒でチャージするご飯を取り出す。

『お前もう少しいいもん食べな？固形物とか』
syp「えぇ・・・」
『なんで引くんだよ』

だから細いんかこいつ。食べ盛りなんだからもっと食え。

syp「先輩ご飯は？」
『いまチーノが買ってきてくれてる』
syp「きぃつけてください、あいつお茶出すとか言って麺つゆ出すんで」
『まじで？』

最後のあの言葉ってそういうこと？

cn「先輩にはせえへんよ」
『おかえり』
cn「ショッピくんもおったん」
syp「ん」

チーノは袋からアンパンを私の前に出してくれる。

『さんきゅ』
cn「甘いもん好き？」
『うん。だから嬉しいわ』
cn「よかった」

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