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暫くして離せば望は眉を下げて笑う。
大丈夫やからな〜って、優しい声で言われるとザワザワしてた心が落ち着く。
「もし出掛けるんなら俺らの誰かと出掛けり」
『うん、』
「荷物持つで。かみちゃんも待っとるから」
『ごめん、ありがと』
強引なくらいに手を繋がれる。
ふと後ろを振り返れば、目が合った気がしてすぐに逸らす。
マスクをしてたけど、見覚えのある目元
何だか凄く嫌な予感がして、望の手を握り返す。
『…ねえなんか、』
「A、それ以上言うたらあかん」
『やっぱり、そうよね、』
望の顔を見たら、私の予感は当たってる気がする。
ほら、嫌な予感とか的中しちゃうから。
また？って感じ。
というか、何かもう執こすぎて逆に尊敬出来てしまう。
ちゃんとした所に相談したら何とかしてくれるんやろうけど、勘違いで済ませたい。もう顔も見たくないし。
「これ、ケーキ買ってきたん？」
『あ、うん。食べて欲しいって言うてたから』
「ケーキが？」
『うん、キラキラした目で言われてん』
「なんやねんそれ、笑」
家の近くになって、望の手が緩まる。
それが嫌で自分から掴めば、再び強く握ってくれる。
入口には大ちゃんが待ってくれてて私たちの元へ駆け寄ってくる。
「おかえり、遅かったやん」
『大ちゃんもおかえり』
「ただいま。かみちゃんがお風呂入れとるから先に入っておいで」
『ありがとう』
荷物を大ちゃんが受け取って、先に家の中に入っていく。
『望もありがとう、助かった』
「もう大丈夫？」
『……手繋いでくれてたから、元気なった』
「それなら良かった」
帰りが遅かったから、かみちゃんといつの間にか帰って来てた流星にも心配された。過保護すぎん？って思うけど、みんなの声が落ち着く。
湯船に浸かって、さっき見た顔を忘れる。
……はあ、何か面倒くさそうな事が起きそうで嫌。
これは絶対に的中せんといて欲しい。
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☆(プロフ) - 毎日更新楽しみにしていました！読み終わっても何度も読み直すほど好きなお話です(´ω`)続編だして欲しいな〜と密かに思っております...♡ (2023年4月9日 3時) (
レス) @page41 id: b2a7d98e1c (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - とっても素敵な作品で一気読みしちゃいました(T-T)更新心待ちにしてます！ (2023年4月6日 4時) (レス) @page39 id: 6089ae5abc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴぴ
| 作成日時：2022年11月10日 21時
