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朝、目が覚めて、
リビングに向かえば大ちゃんが朝ご飯を作ってくれてるところやった。
挨拶を交わして、いつも通り大ちゃん特製の卵焼きをつまみ食い。ウンマ〜って言えば、軽いデコピンが返ってくる。
「もう元気なったん？」
『元気モリモリ〜。大ちゃん、ありがとうね』
「俺は何もしてへんよ。あ、多分散歩に出掛けてんで。さっき出たばっかやから近くに居ると思う」
『分かった！』
外に出て、行きそうな方角に足を進める。
暫くすれば見覚えのある背中と、よく着ているジャケットが目に入る。気付かれへんように、そっと近付いて本人である事が分かればその背中に飛び乗った。
「うわっ、」
『おはよ、流星』
「おはよって…、重たいねん、」
『うーわ酷い。泣く〜』
「なんやねん、笑」
手を回せば、流星は抱え直してそのまま歩き始める。朝っぱらから何してんやろうとは思うけど、周りにあまり人は居ないし、まあ、いいや。
臆病者で、恋愛に関して劣等感しか抱いてなくて、
面倒くさすぎるそんな私をちゃんと見ていてくれる。
優しすぎるというか、包容力がありすぎるというか、
甘えたら私が求めてる以上に甘やかしてくれる。
『…ねえ流星、今から言う事ちゃんと聞いてて欲しいんやけど、』
「どした？」
『好き。流星が私を想ってくれてる気持ちと一緒、』
面と向かって言うのはこの歳になっても恥ずかしかったからそのままの状態で言ったのに、降ろされて目を合わせる形に。
こんなイケメンが？ってやっぱり思うけど、流星の隣が似合うような可愛くて美人でスタイル抜群な女の子になるから、どうか好きのままで居て欲しい。
そのままで充分、とか言いそやけど、
私がしたい。流星に可愛いって沢山褒められたいもん。
「…嘘とかやない？」
『私嘘ついたこと無い。閻魔様に誓える』
「望は、」
『…望も好き。でも、違う』
流星の綺麗な瞳に、涙の膜が張っていく。
ずっと遠回りして、迷惑かけてばかりでごめんね。
私は流星が好きだよ。
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☆(プロフ) - 毎日更新楽しみにしていました！読み終わっても何度も読み直すほど好きなお話です(´ω`)続編だして欲しいな〜と密かに思っております...♡ (2023年4月9日 3時) (
レス) @page41 id: b2a7d98e1c (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - とっても素敵な作品で一気読みしちゃいました(T-T)更新心待ちにしてます！ (2023年4月6日 4時) (レス) @page39 id: 6089ae5abc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴぴ
| 作成日時：2022年11月10日 21時
