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帰ってくれば、大ちゃんの靴があった。
あ、今日帰って来るの早い。
リビングに行くとキッチンで料理をしてて、私に気付くと「おかえり！」と明るく声を掛けてくれる。大ちゃんの顔見たら何だか泣きそうになった。
甘えたくなって、何も言わず近付けば作業の手は止めないまま優しく声を掛けてくれる。
「どーしたんよ」
『どーもしてない』
「もうちょっとしたらキリがいい所で終わるから待っててくれへん？」
『ん、待つ、』
自分が自分じゃないみたいで、
大ちゃんの気持ちを知ってるのに甘えるなんて酷いと自分でも思う。ドラマの世界じゃお茶の間に嫌われる。
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自分の気持ちは理解した。
そう、思ってたけど、やっぱりよく分かんなくて。
好かれたい、よりも嫌われたくないって気持ちが大きくて、嫌われない方法を見つけるのが難しい。すぐモヤモヤするし、自己肯定感なんかこれっぽっちも無いし、一丁前に嫉妬もするし。
相手に恋愛的でもそうじゃなくても、好かれていたい。
嫌われたくなんかない。
臆病やから。
「んで、何があったん？」
『何かさ、こう、よく分からへん、』
「うん、俺も分からへん何の事か」
『…好きだって言って貰えて、嬉しいなって思ったの。でもね、やっぱりなんか違うというか、』
「何がどう違うん？」
『……大ちゃんもそうやけど、私より良い人居るし、嫌われたくないくせに色々と迷惑かけてるし、』
「好きな人やから何でも可愛いなって思うけど。そら、捕まる様な事やったり、誰かを傷付ける様な事をしてたらあまり許せへんけど、恋は盲目って言うやん。気にしてへんよ、俺も小瀧達も」
大ちゃんは魔法使いみたい。
それか、超能力者
私が欲しかった言葉をくれる。
気を遣って言ってくれてるんだとしても、そう言ってもらえれば多少の自信はつく。大丈夫なんだなって、胸張って思える。
……あぁ、やっぱり、私になんかヒロインは向いてない。
ヒロインとは程遠い。
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☆(プロフ) - 毎日更新楽しみにしていました！読み終わっても何度も読み直すほど好きなお話です(´ω`)続編だして欲しいな〜と密かに思っております...♡ (2023年4月9日 3時) (
レス) @page41 id: b2a7d98e1c (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - とっても素敵な作品で一気読みしちゃいました(T-T)更新心待ちにしてます！ (2023年4月6日 4時) (レス) @page39 id: 6089ae5abc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴぴ
| 作成日時：2022年11月10日 21時
