衣更先輩に〇〇したい！【衣更真緒】 (ページ36)

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衣更先輩に白状させたい！ページ36

廊下を歩いていると、微かに音楽が聞こえた。

『この音楽は･･･、流星隊かな。流星隊の曲って元気でるから好きだな〜。』

流星隊の曲を口ずさみながら呑気に歩いていると、教室に着いた。

一応誰がいるかもしれないので、ドアをノックし、一言発してから開けた。

ｺﾝｺﾝ

『失礼しまーす。』

ドアを開けて自分の席を見てみた。

『あ、え、なんでここにいるんですか･･･？

''衣更先輩''。』

衣｢お前、今日部活じゃないのか･･･？｣

『部活はもう終わりましたけど。』

衣｢ならなんでここにいるんだ？｣

『忘れ物を取りに来ました。』

衣｢忘れ物？･･････あ、｣

どうやら衣更先輩も気づいたようだ。

私の席の横に鞄がかかっている。

『で、なんで衣更先輩は1年の教室にいるんですか？私の席で何してたんですか？』

衣｢えっと、それは･･･。｣

衣更先輩は後ろに何かをサッと隠した。

(もしかして隠すの下手？器用なのに？)

けど、動揺しているのは確か。

目が泳いでいる。

『今何隠したんですか。見せてください。』

衣｢それはちょっと、できないというか。｣

『私に言えないようなことでもしてたんですか？』

教室の入口から歩いて衣更先輩に近づき、段々と距離を縮める。

『ねぇ衣更先輩、何してたんですか？』

もう一度圧をかけて言う。

これで白状しないなら力ずくで隠したものを取るつもりだ。

衣｢･････降参。分かったよ、見せるからそんな怖い顔すんな。｣

そう言って衣更先輩が出した物は何かが書かれている紙だった。

『紙･･･？』

中を見てみると、

''どうして俺を避けるんだ？何か気に触るようなことをしたなら謝りたいから、明日の放課後、ガーデンテラスに来てください。

衣更真緒''

と書かれていた。