衣更先輩に〇〇したい！【衣更真緒】 (ページ14)

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衣更先輩と一緒にいたい！ページ14

窓から夕日が刺し、教室内がオレンジ色に染まる。

衣｢他に分からないところあるか？｣

『ないです。』

衣｢じゃあ帰るか。｣

『･･･はい。』

これで衣更先輩とお別れは悲しい。
もう少しだけ一緒にいたい。

衣｢送ってくぞ？｣

『え？』

衣｢うん？だから途中までだけど送ってくいくぞ？｣

『そんな！真緒先輩の手を煩わせるわけにはいかないので！！』

衣｢俺がしたいからいいの。｣

『･･････じゃあ、よろしくお願いします。』

教科書類を鞄に詰め、帰る準備をする。
また無言が続いてしまう。

『真緒先輩ってカッコイイですね。』

衣｢なんで？｣

『さり気ない気づかいができるところとか、周りの人を考えて行動できるところとか、なんかもう全部かっこいいです。』

衣｢そうか〜？まぁ、ありがとうな。｣

『いえ。』

衣｢Aって好きな人とかいるのか？｣

『えっ、べ、べべべべべ別にいないですけど！！』

衣｢お前嘘つくの下手すぎ。｣

『嘘じゃないです。本当です！』

衣｢どうだか。｣

『･･･私に好きな人いたらどうしますか？』

衣｢Aにも女の子らしいところがあるんだな〜って思う。｣

『え、普段は女の子らしいところないってことですか！？』

衣｢いや、そういうわけじゃない。ただ、恋愛とか興味なさそうだから、いたら意外だなって。｣

『そうなんですね。』

一生懸命アタックしているのに、私の気持ちなんて1mmも伝わっていないのだろうか。

そんなことが頭をよぎる。