【Genshin】ならばあなたと生きましょう (ページ41)

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「つか、仕事の話もないのになんでいつも部屋来るんすか？ティナリになんか吹き込まれてます？」
「いや、俺の趣味だ」
「怖ぇ趣味だなおい！」

同世代の女子の部屋を毎日１回訪れる大マハマトラ、犯罪の予感しかしないからとっ捕まえていいか？まじでキレそう。堪忍袋の緒が切れるのも時間の問題だぞ。キレそう……。

「ん？なんで怒ってるんだ？やましい事は何も無いぞ」
「いや……趣味で同世代の異性の部屋行くのは事案でしょ、大マハマトラ」
「……じゃあ俺の表現の仕方が悪かったか。一応、俺たちは相棒という括りになるだろう。親交を深めようかと思ったんだ」

ああ、そういう……？じゃあ最初からそう言え。お前は雨林育ちの人間が読心術でもできると信じてるのか？ティナリはそういう節あるけど、あれはどう考えてもあの人の性格とか職業で身についたもんでしょ。
あの人と同じにしないでくれ、惨めになる。

「……まぁ、そういう理由なら、分からなくもないですね？」
「なんで疑問形なんだ？」
「いや、言われたらそうだなーと思って。実感ないですけど」
「俺が仕事に行く時、いつも連れて行っているだろう。それが何よりの証拠だ」

私何もしてませんけどね。
喉を飛び出そうになった言葉を必死に抑える。多分、大マハマトラ的にはこれでもだいぶ相棒らしいんだろうけど。
レンジャーしてる時に比べたら、相棒感はないんだよな。なんか、やたら大切にされてるって言うか。

「連れてくなら私にも戦わせてくださいよ」

まぁそう思う。これは職業病かもしれないけど。ついて行っても、戦わせないくせに、雨林の道案内とか、死域の排除とか、怪我の治療とかは任せるし。
こんなんじゃ、相棒っていうより補佐の方が近いんじゃない？控えって感じする。

「ダメだ」

がし、と肩を強く捕まれる。そ、そんなだめ……？珍しく私に対して、強い言い方するし。普段と違う威圧感に気圧されながら、それでも私は疑問を解消する気持ちを勝たせて質問を続ける。

「怪我するから？」
「そうだ。お前には怪我をしてほしくない」
「でもそういう仕事じゃん。腹は括ってるんすけど」
「それでも、ダメだ」

いや意味わからんて。ええやろがい。