11回目 ページ14
貴方side
多分言う気はなかったのだろう。それでもつい出てしまった心の声。
『え？』
「え、あっ、俺、ごめん！今の忘れて！！今日はどんな話を──」
そんな風に話すRIKUくんの声を聞くと、思わずその声を遮る。
そして何よりもしんどいことを隠そうとしているRIKUくんが、どれほど辛いかなんて私には計り知れなかった。
『あの、』
「……」
『言ってくれませんか、？話したら楽になることだって、』
「…話したところで俺の今は変わらない。それなら今だけでもAと楽しく話したいから…」
やっぱり話してくれない、よね。
一時の通話フレンドになんて話すわけもないか。
なんて言ったってそこからは何も無いの一点張り。そうしていくうちに折れてしまったのは私だった。
『…すみません、深入りしすぎました』
「深入り、ね。大丈夫だよ」
『申し訳ないです』
私の助けなんて求めてないんだったら、無理に聞き出すことほど厄介なものは無い。
私のバカ……
それから1時間ほど通話をしたが、RIKUくんの「しんどい」という言葉は頭から離れることはなく、私の心に刺さって取れない刃物のようだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 72人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
オオイヌちゃん(プロフ) - 紫月まろ@相方:めんたいこ#勉強消滅させよう同盟さん» わわ、ありがとうございます🙇♀️どうでしょうか…ご想像におまかせいたします(笑) (4月11日 22時) (
レス) id: e0f8d1141d (このIDを非表示/違反報告)
オオイヌちゃん(プロフ) - さまーさん» さまー様、最後までこの作品にお付き合いいただきありがとうございます😭エピローグも終わり、また引き続きこちらの作品や他の作品を楽しんでいただけるとこちらとしても嬉しいです…🙇♀️ (4月11日 22時) (レス) @page48 id: e0f8d1141d (このIDを非表示/違反報告)
紫月まろ@相方:めんたいこ#勉強消滅させよう同盟(プロフ) - 完結おめでとうございます!!もしかして親友ちゃんのもとに来たのって桃さんだったり…? (4月11日 17時) (レス) @page48 id: 36d7aae340 (このIDを非表示/違反報告)
さまー(プロフ) - えー！待って…終わってほしくない…尊いー！作者様神ー！ (4月11日 7時) (レス) @page48 id: b55ccf4f73 (このIDを非表示/違反報告)
オオイヌちゃん(プロフ) - もちこめさん» ありがとうございます🙇♀️エピローグを書いて欲しいとのリクエストが多かったため、もう暫く続くことになりそうです。これからもよろしくお願いいたします🙏 (4月8日 17時) (レス) id: e0f8d1141d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
