#16帰り道 ページ16
片付けをしていたレオさん、ラビくん、ヒョギくんに挨拶して宿舎を後にした。
「エンおっぱとケンさんに一言も言えなかったけど…よかったのかな…」
H「あの2人は寝てるから。大丈夫だよw」
「そ、そう?」
ーーーー
日が暮れて薄暗くなってきた帰り道。
今まで、こうやってホンビンと2人で歩くことってあったっけ?
昔あったような気もするけど…でもその時はお互いの友だちもいたんだった。
(2人だけは初めてだ…//)
そう思うと妙にソワソワしてきた。
な、なんか話さないと。。
H「な、Aはさ。好きな人いるの?」
「!??」
(いっ、いきなり!??)
まさかの質問過ぎて、私は豆鉄砲をくらった鳩のようになる。
「えっ、なんで//??」
H「…何となく気になって?笑」
何となく気になって聞くことなの//??
そんな簡単な質問//??
(これは…逃げようが無いから答えるしかないのか。汗)
「気になる人はいる…かな//?」
H「誰。えにょん?」
「!!」
またいつかのような尋問が始まった⤵⤵
でも私ばっかり聞かれるのはズルい!!
「ホンビンは?」
H「は??」
「私は今1回答えたから、次はホンビンが答える番だよ?」
H「………(そうきたかw)」
ピリッと張り詰めた空気が流れる。
H「いる。」
「!!」
いるんだ、、
ま、そうだよね。。
これだけイケメンだし、、
H「ほら、次は俺の質問。気になる人っていうのは誰。」
「!!」
それはーーーー
ホンビン。
喉元まで出かかった。
けど私が今そう答えたら、
玉砕しそうな気がして言えなかった。
「エンおっぱではないよ。」
H「!」
「おっぱは…優しくて大好きだけど、私にとってはお兄ちゃんみたいな人だから。」
それは本当にそうだった。
恋愛感情とは別の、温かい感情。
「ホンビンはいるって言ってたけど。彼女…?」
H「彼女ではない。まだ付き合ってないから」
そうなんだ……
隣にいるのに、こんなにも近そうで遠い距離なんだね……
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作者名:まりる | 作成日時:2020年2月6日 19時