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遠いあなたへ 6 ページ6

結局その後は、夕飯の時間になるまでずっと遊んでいて




豪華な夕食とお風呂を終えたチビたち4人は
オレに用意された客室のベッドでスヤスヤと眠りに落ちていた。





貴「…オレが寝るスペースが無いな。」





ベッドで気持ちよさそうに寝る4人を苦笑いで見ていると、静かに部屋の扉が開いた。




振り返ると…そこに立っていたのは、若い姿の桔梗とザクロ。




桔梗「失礼。ブルーベルたちを迎えに来ました。」


ザクロ「今日1日相手させて悪かったな、嬢ちゃん。」




貴「いや…オレは楽しかったよ。
お前たちとも会えたから。」





ニッと笑顔でそういうと、2人も同じように表情を綻ばせながらベッドの上のチビ達を抱えていく。



そしてベッドの上のユニちゃんを見ながら桔梗が口を開いた。




桔梗「…どうか、今晩はユニ様と寝てあげてください。
私たちの中で1番貴女との再会を望んでいたのは彼女ですから。」



ザクロ「そうそう。自分のせいで嬢ちゃんが消えたってずっと悩んでたんだぜ、バーロー。」





貴「!」





貴(…そっか…ユニちゃんは、人1倍優しいから…)




こんな小さな少女に余計なことを悩ませてしまった自分に歯がゆさを感じながらも、オレは頷いて返事をする。





貴「わかったよ。…気遣い、感謝する。」




オレがそう言うと、デイジーを抱きかかえた桔梗がオレの頭を撫でた。




桔梗「…これくらい当然ですよ。
貴方は未来で私たちの命の恩人だったのですから。」



ザクロ「…未来では悪かったな。
恨まれてもしょうがねーと思ってるぜ。

でも、俺たちは今までもこれからも…ずっとあんたを慕ってる。」




2人にそう言われて…オレは思わず泣きそうになるのをこらえる。



慌てて目に溜まった涙を拭きながらオレは笑ってみせた。




貴「…バーカ。恨んだことなんかねえし、これからも恨まねえよ。

オレたちは一緒に白蘭の帰りを待つ…仲間だ。」





オレがそう言うと、2人は嬉しそうに微笑んでから部屋を後にする




ザクロ「…ありがとな、嬢ちゃん。」


桔梗「良い夜を。」






貴「うん…良い夜を。」






2人を見送り、扉をゆっくりと閉めてから
オレはベッドの隅へ座った。





すぐそこで寝ているユニちゃんの表情は
年相応の子どもの寝顔で…

この世界はそれだけユニちゃんにとって安心できるものになったのだと、改めて理解する。









そんなオレたちだけがいる部屋に、新たな訪問者が訪れた。

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らっく(プロフ) - 優さん» こちらこそ返信ありがとうございます。え、と…申し訳ないのですが去年からリクなどはお受けしておりません。作者の方から知らせがあった場合のみリクエストをお受けしております。ですが、ヴァリアーと主人公の絡みは面白いと思いますのでまた今度検討してみますね。 (2016年9月13日 21時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
- ヴァリアーの特別編、お願いします! (2016年9月13日 16時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)
- 返信ありがとうございます♪ (2016年9月13日 16時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 優さん» コメントありがとうございます!返信おそくなって申し訳ございません。現在7の方更新再開しましたので、どうぞ続きをお楽しみに! (2016年9月12日 17時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
- いつも読んでいます!更新頑張ってください♪ (2016年9月5日 21時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2016年5月29日 22時

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