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標的137 ページ50

貴「ほら…ツナがあの通り嫌がってるだろ?
だから、今回の継承式は無くなるかもしれなくてさ。」



…そういえば昨日の帰りに神社で会った時も
嫌だって言ってたような…




思い返す僕の横でまたAが言葉を続ける。





貴「…やっぱ、何が正しいのかわかんねーんだよな。

ツナには、マフィアになってほしくないけど
彼以上の10代目候補はいない。

マフィアになれば、日常は守れないけど
仲間や…シモンを救う力は手に入る。


ま、その力のせいで身を滅ぼすこともあるかも知んねーけど。」




うーん、と腕を組んで悩んでいるA。
彼女はツナくんや守護者、僕たちのことをちゃんと考えてくれているんだろう。




普通の生活を送りたいと言いながらも
裏の事情に首を突っ込んでしまうのは…


きっと、それだけ優しいからなんだ。






貴「あ!ツナがマフィアにならなくても
ちゃんとシモンはオレが守るから安心してくれ。」



炎真「え?Aは…ツナくんがいなくても、裏社会に戻るつもりなの?」





なんとなく、Aはずっとツナくんたちについて行くのだろうと思っていた僕はAのその発言に驚く。



僕のそんな様子とは対照的にAは平然と答えた。




貴「ああ。
オレの将来の目標にツナたちを巻き込むつもりはないからな。」



炎真「…Aの、目標?」



僕が再び尋ねると、Aは少し恥ずかしそうに「無理だとか笑うなよ」と前置きを述べてから話す。




貴「…オレの目標は今のボンゴレやマフィアの体制を壊して、君たちみたいな人を1人でも少なくすること。

生涯をかけてでも、それを叶えることだ。」




そう胸を張って宣言したAは…とてもカッコよくて




炎真「…すごい。」




何もない、何も決められない僕とは…大違いだと思った。






貴「いやいや、目標が決まってるだけなんだからすごくもなんともねえよ。

それを叶えるために動き出してからが本番ってな。」



炎真「でも、そんな難しいことをやろうって
普通の人は思わないよ。

…Aは、十分すごい。」




謙遜するAを素直に褒めると「褒めてもなんもでねーぞ」と笑いながら言った。




僕もそれにつられて笑いながら…Aの目標がいつか達成することを心から願う。









…その陰で、ジュリーがこちらを覗き見ているのにも気づかないで。









ジュリー(あーらら。
そんな夢、叶う日は一生来ねーのにな)

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らっく(プロフ) - 優さん» こちらこそ返信ありがとうございます。え、と…申し訳ないのですが去年からリクなどはお受けしておりません。作者の方から知らせがあった場合のみリクエストをお受けしております。ですが、ヴァリアーと主人公の絡みは面白いと思いますのでまた今度検討してみますね。 (2016年9月13日 21時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
- ヴァリアーの特別編、お願いします! (2016年9月13日 16時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)
- 返信ありがとうございます♪ (2016年9月13日 16時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 優さん» コメントありがとうございます!返信おそくなって申し訳ございません。現在7の方更新再開しましたので、どうぞ続きをお楽しみに! (2016年9月12日 17時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
- いつも読んでいます!更新頑張ってください♪ (2016年9月5日 21時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2016年5月29日 22時

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