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標的135 ページ48

貴「1回やっつけたからってもうやられないとは限らないんだよな。

…徹底的に戦うか、逃げるかしないと
終わらないんだ。」






オレや山本たちが炎真を守っても

それで反感を買って狙われることになるのは炎真だ。




…そんなの、もっと早く気づけたはずなのに。






後悔しているオレに黙って聞いていた炎真が口を開く。




炎真「…Aは、どっちを選ぶの?」



貴「え…?」





突然の問いかけに思わずまばたきをすると炎真が再び尋ね直す。






炎真「…もし何かを守るために
徹底的に戦うか、逃げるか選ばないといけない時…

Aならどうする?」








思わず顔を上げたオレの目をこちらを振り返った炎真が見つめる。



その真剣な瞳に…オレは答えるのを少し躊躇した。





貴「う、うーん…その時々によるかな。
守るものによって、やっぱり変わるだろうし。」



炎真「…そう。」




炎真が再び前を向き、部屋がシン…と静まる。


新しいパーカーを着始めた炎真の横にオレはそっと座り直した。





貴「あんま、1人で抱え込むなよ。
シモンのみんなはもちろんお前の家族も心配するだろ?」




オレのその言葉を聞いて炎真がすこし目を見開いたかと思うと、彼は少し泣きそうな顔をして下を向いた。




貴「…炎真?」




なんでそんな顔をするのかわからなくてオレは思わず名前を呼ぶ。




すると炎真は、小さな声で話し出した。





炎真「…僕たちに、家族なんていないんだ。」





貴「…え?」




炎真の衝撃的な言葉に目を丸くしていると、彼は淡々と自分たちの家族について語る。





炎真「みんな、迫害されて死んでいったよ。
僕の父さんと妹も…裏社会の人間に殺された。


だから、シモンファミリーは僕たちしかいない。
…1人ぼっちの僕らは寄り添いあって生きてきたんだ。」





予想外の炎真の言葉に、思わず胸が詰まりそうで

オレは途切れ途切れに返事をする。





貴「…そう、だったのか。」





まさか、シモンへの迫害がそんなにひどいものだったなんて…思ってもいなかった。




家族が…殺されてたなんて…。







胸が苦しさで一杯になるにつれ、オレの頭は
ボンゴレが栄えシモンは衰退している現状に違和感を覚える。





貴(…ボンゴレと同等の古い歴史を持ち
初代ボス同士の交流も厚かったシモンが

なんで、ここまで迫害されなきゃならないんだ…?)

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らっく(プロフ) - 優さん» こちらこそ返信ありがとうございます。え、と…申し訳ないのですが去年からリクなどはお受けしておりません。作者の方から知らせがあった場合のみリクエストをお受けしております。ですが、ヴァリアーと主人公の絡みは面白いと思いますのでまた今度検討してみますね。 (2016年9月13日 21時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
- ヴァリアーの特別編、お願いします! (2016年9月13日 16時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)
- 返信ありがとうございます♪ (2016年9月13日 16時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 優さん» コメントありがとうございます!返信おそくなって申し訳ございません。現在7の方更新再開しましたので、どうぞ続きをお楽しみに! (2016年9月12日 17時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
- いつも読んでいます!更新頑張ってください♪ (2016年9月5日 21時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2016年5月29日 22時

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