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標的129 ページ42

貴「せ、制服貸してくださるんですか?」



雲雀「仕方なくだよ。

そのだらしない格好で
校内をうろつかれたくないからね。」





ピシャッと冷たい言葉を言うと、花村は「すみません…」と申し訳なさそうに言いながら膝の上の小鳥を撫でた。





普段は警戒心が強く、人前で寝ない小動物が
こんなにも早く花村に懐いたことに少し驚きながらも


僕は花村にいくつかの質問をする。





雲雀「君、なんでそんなにボロボロなの。
誰かと戦闘したように見えるけど。」



貴「あ、これは…アーデルさんと色々やってて…。」



雲雀「…へえ。
昨日の件で君は完全に粛清委員会側になったと思ってたけど、仲間割れかい?」



貴「そ、それはそもそも誤解で!
…あれは無理やり付き合わされただけですよ。

オレは、風紀委員会と粛清委員会
どちらも仲良くして欲しいです。」



雲雀「それは無理な話だね。」





花村の理想論を即座に却下すると、彼女は少し唇を尖らせながら拗ねたような顔をした。




貴「お互いの目的は同じなんだから仲良くすればいいのに…石頭。」



雲雀「…何か言った?」




聞こえてきた愚痴をギロリと睨みながら聞き返すと、花村は首をブンブンと横に振って「な、なんでもないです!!」と声を上げた。




そこで会話は終わり…僕たちの間にまた少し沈黙が流れる。




そこで僕は、一番気になっていたことを花村に尋ねた。




雲雀「…君が寝言で言ってた
『シエロ』って、誰?」



シエロという単語を聞いて、
花村が少し意外そうな表情をする。



そして少し思い出すような素振りを見せてから返事をした。




貴「…ああ、そういえば雲雀さんは
シエロのことを知りませんでしたね。

シエロは初代虹の守護者であり…I世の妻。
そして、未来でオレを助けてくれた仲間の1人です。」





花村の説明を聞き、僕はシエロという人物が
沢田の血縁者だということを理解する。




…でも、なぜ花村がシエロの名を呼んだのか。


なぜ泣きそうになったのか理由がわからない。





その時、花村がその疑問に答えるように語り出した。





貴「…実は最近変な夢を見てるんです。」



雲雀「…夢?」





僕の確認するような問いかけに
静かに頷くと、花村はそのまま自分の夢について話し出す。





それは…奇妙で奇怪な過去の物語だった。

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らっく(プロフ) - 優さん» こちらこそ返信ありがとうございます。え、と…申し訳ないのですが去年からリクなどはお受けしておりません。作者の方から知らせがあった場合のみリクエストをお受けしております。ですが、ヴァリアーと主人公の絡みは面白いと思いますのでまた今度検討してみますね。 (2016年9月13日 21時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
- ヴァリアーの特別編、お願いします! (2016年9月13日 16時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)
- 返信ありがとうございます♪ (2016年9月13日 16時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 優さん» コメントありがとうございます!返信おそくなって申し訳ございません。現在7の方更新再開しましたので、どうぞ続きをお楽しみに! (2016年9月12日 17時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
- いつも読んでいます!更新頑張ってください♪ (2016年9月5日 21時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2016年5月29日 22時

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