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標的128 ページ41

雲雀side




草壁「…なので、しばらく至門の生徒を並中から遠ざけることは難しいかと。」



雲雀「ふぅん…なら、決着がつくまで粛清委員会とは対立したままか。」





僕とともに廊下を歩く草壁にそう言うと、彼は気まずそうな顔をしながら無言で頷いた。




朝の巡回を終え、応接室に戻る僕。


昨日の粛清委員会の態度を見て、彼らを元の中学に戻そうとしたが…

やはり体裁的にそれは無理らしい。





雲雀(…力でねじ伏せるのが、手っ取り早いかな。)




そんなことを思いながら少ししてからたどり着いた応接室の扉を開くと…




雲雀「……。」


草壁「花村さん!?」





そこには、ソファーの肘掛にひじをつきながら
だらしない笑顔で寝ている花村の姿があった。





ボロボロの制服の上に小鳥を乗せているその様子から、また小鳥を届けに来たのだと察することができる。



…なんでこんなボロボロなのかは知らないけど。





草壁「お、起きてください花村さん…!」




少し不愉快そうな顔をした僕を見て、慌てた草壁が花村を起こそうとする。




しかし、その次の瞬間…
花村の顔からだらしない笑顔が消えた。




貴「…ん…。」



雲雀「…?」




急に泣きそうな顔をする彼女に、思わず僕と草壁は目を見張る。




するとその口から…か細い声が点々と漏れた。




貴「…シエ、ロ…。」




…シエロ?
人の名前みたいだけど…知らないな。




そう思ったところで、草壁が再び
うなされている花村を起こした。




草壁「Aさん!」




肩を揺すられた花村がぱちっと目を開けて周りを見る。





そして、僕と目があうと…
その顔から血の気が引いていくのが見て取れた。




貴「ごご、ごめんなさい!
ヒバード届けに来たんですけど、こいつが離れなくて…

いや、ヒバードのせいじゃなくて
ウトウトしちまったオレも悪いんですけど
最近ちゃんと寝れてなかったのでつい…」




冷や汗をだらだらと流しながら話す花村。




それを聞き流しながら、僕は「はぁ…」とため息をついて
彼女の正面のソファーに座った。





雲雀「…草壁、花村に予備の制服を。」



草壁「え!?は、はい!」





僕の指示を聞き、慌てて応接室を出て行った草壁の背中を見送りながら…

花村が正面の僕をぎこちなく見た。

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らっく(プロフ) - 優さん» こちらこそ返信ありがとうございます。え、と…申し訳ないのですが去年からリクなどはお受けしておりません。作者の方から知らせがあった場合のみリクエストをお受けしております。ですが、ヴァリアーと主人公の絡みは面白いと思いますのでまた今度検討してみますね。 (2016年9月13日 21時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
- ヴァリアーの特別編、お願いします! (2016年9月13日 16時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)
- 返信ありがとうございます♪ (2016年9月13日 16時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 優さん» コメントありがとうございます!返信おそくなって申し訳ございません。現在7の方更新再開しましたので、どうぞ続きをお楽しみに! (2016年9月12日 17時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
- いつも読んでいます!更新頑張ってください♪ (2016年9月5日 21時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2016年5月29日 22時

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