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標的118 ページ31

主人公side



貴「はっ…はっ…」




息を弾ませて、隣町から全力で走ってきたオレは
夜の炎を使えない不便さを痛感しながら
ツナの家へとたどり着いた。



膝に手をつきながら、沢田家のチャイムを鳴らす。


ピーンポーンと響いた典型的な電子音の直後、玄関に向かってくる人の気配を感じた。




ツナ「A!」



貴「ツナ!」




ドアを開けたツナに飛びつき、その顔をよく見る。




貴「本当に怪我してないか!?」



ツナ「だ、大丈夫!
炎真君も無事だし…なんともないよ。」




ツナの後ろから出てきた炎真が、別れた時と変わらない姿を見せる。




貴「炎真も無事か!
…本当よかった…びっくりさせんなよ、もう。」




思わずその場にへたり込みそうになると、
家から出てきたリボーンさんがツナの肩に飛び乗った。




リボ「慌てて連絡させて悪かったな。
ツナと同等に狙われやすいお前に、いち早く情報を伝えておきたかったんだ。

今後はできればシモンかボンゴレのメンバーと行動するようにしてくれ。」



リボーンさんのその忠告にコクリと頷くと、炎真が荷物を持ってオレの横に立つ。




炎真「…じゃあ、僕はAと帰るよ。

弱いから役に立てるかわからないけど…」




リボ「ああ、任せたぞ。」




リボーンさんの返事を聞いた炎真がゆっくりと歩き出す。



貴「じゃあな!ツナ!」


ツナ「う、うん!また明日!」





オレもそれに合わせ、慌てて沢田家をあとにした。





貴「…どこで敵に襲われたんだ?」



隣を歩く炎真にそう尋ねると、炎真がこちらを見ながら答える。



炎真「…帰りに寄った並盛神社。
ツナくんが死ぬ気になって助けてくれたんだ。」



貴「あそこか…今後、人気のないところは
注意しないとな。」





そう呟きながらオレは…改めて裏社会の怖さを思い知る。




貴(もしツナが今日、リングを持ってなかったら…)





そう思っただけで背筋が凍りそうな感覚に襲われる。




そんな様子を見て、オレが怖がっていると思ったのか…

炎真が優しくオレの手を握った。




その突然の温もりに戸惑いながら隣を見ると
珍しく真剣な表情をした炎真が、こちらを見つめている。




貴「…炎真?」





心細げなオレの声に炎真が答える。





炎真「…大丈夫。
何があっても、Aは守るから。」





その声は…いつも下を向いている彼のものとは思えないほど力強く…覚悟に溢れていた。

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らっく(プロフ) - 優さん» こちらこそ返信ありがとうございます。え、と…申し訳ないのですが去年からリクなどはお受けしておりません。作者の方から知らせがあった場合のみリクエストをお受けしております。ですが、ヴァリアーと主人公の絡みは面白いと思いますのでまた今度検討してみますね。 (2016年9月13日 21時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
- ヴァリアーの特別編、お願いします! (2016年9月13日 16時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)
- 返信ありがとうございます♪ (2016年9月13日 16時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 優さん» コメントありがとうございます!返信おそくなって申し訳ございません。現在7の方更新再開しましたので、どうぞ続きをお楽しみに! (2016年9月12日 17時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
- いつも読んでいます!更新頑張ってください♪ (2016年9月5日 21時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2016年5月29日 22時

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