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標的113 ページ26

貴「いやー、勝手に入ってごめん!
誰もいないのかと思ったからさ…」



そう謝るAを見て、千種がヘッジホッグをしまいながらメガネを上げる。




千種「…何か用?」



貴「ああ、飯持ってきたんだ。
学校帰りにスーパーでいろいろ買ってきたから…
夕飯まだだよな?」




近くのボロいテーブルの上でお惣菜やら弁当を広げつつ、そう問うAの言葉に私は頷く。




すると、ソファーの横にいたはずの犬が
いつの間にかAの横にダッシュで移動していた。




犬「めーし!めーし!
…って、お菓子がねーびょん!」



貴「何言ってんだよ。
お菓子は夕飯にするもんじゃないだろ…。」




呆れた顔をするAに私と千種は気まずそうに黙る。




そんな空気を察して、Aが再びこちらを見た。





貴「…え。クロームちゃん、どういう食生活送ってんの?」



クロ「…基本は、麦チョコだけ…。」



貴「ええええ!?
む、麦チョコ、好きなのは知ってたけどさ…それはさすがにどうかと…」





複雑そうな顔をするAに、犬が横で声を上げる。




犬「らって、お菓子うめーじゃん。
今までずっとそういう風に暮らしてたんらから、今更支障ねーっつーの!」




そう叫んだ犬の言葉にAが少しだけ声を大きくして反論する。




貴「ダーメだって…
今は良くても、成長期にそんなもんしか食ってなかったら、大人になった時困るだろうが。

将来健康な体でいたいなら、お前ら3人はちゃんとメシ食え!
そんで骸さんと長生きしろ!!」




私たちを指差してからビシッとそう言ったAに、私はコクンと頷く。





クロ「わかった……ごめん。」




千種「…栄養学の知識はないが、確かに不摂生だった。
今後は気をつける。」





私に続いてAの言葉を肯定した千種を見て、犬も渋々といった表情で首を縦に振る。




私はともかく…この2人は案外Aに弱い。





それは、骸様がAを気に入ってるのもあるけど…きっとそれだけじゃない。




未来の記憶で…Aの優しさを知ってるからだと…私は思う。





貴「…ま、今日は時間なくて出来合いの物になっちまったけど、明日からはできるだけオレが作って…」




Aが弁当を全て袋から取り出しながら、そう説明しているところを…千種の声が遮った。






千種「…悪いが、それは遠慮する。」

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らっく(プロフ) - 優さん» こちらこそ返信ありがとうございます。え、と…申し訳ないのですが去年からリクなどはお受けしておりません。作者の方から知らせがあった場合のみリクエストをお受けしております。ですが、ヴァリアーと主人公の絡みは面白いと思いますのでまた今度検討してみますね。 (2016年9月13日 21時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
- ヴァリアーの特別編、お願いします! (2016年9月13日 16時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)
- 返信ありがとうございます♪ (2016年9月13日 16時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 優さん» コメントありがとうございます!返信おそくなって申し訳ございません。現在7の方更新再開しましたので、どうぞ続きをお楽しみに! (2016年9月12日 17時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
- いつも読んでいます!更新頑張ってください♪ (2016年9月5日 21時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2016年5月29日 22時

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