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遠いあなたへ 3 ページ3

アリアside




部屋に入ってきたのは、日本人らしい黒髪の中性的な少女。




貴「こんにちは、初めてお目にかかります。
虹の守護者 花村 Aです。」




そう言ってぺこりと頭を下げたAさんに、私は思わずニコッと笑みを浮かべた。




アリア(…みんなの話どおり、良い子みたいね。)






10年後にはもう死んでいた私は、未来での記憶を引き継いでいない。


だから、Aさんのことはγやユニたちから聞いた断片的なことしか知らなかったのだ。





ユニ「Aさん…!」


貴「!…ユニちゃん…!!」





私の傍らにいたユニが、目に涙を浮かべながら花村さんの胸へ飛び込む。

それをAさんはしっかりとキャッチしてユニの体を抱きしめた。






ユニ『Aさんは…私の初めての友達なの。
だからお願い、お母さん。
私たちに…Aさんへの恩返しをさせて!』






それは昨日、Aさんのことを私と同時に予知したユニが言った言葉。




ワガママなんて言ったことのなかったあの子が…初めて私に頼んだ願い。






アリア(良い友達と出逢ったわね…ユニ。)





そんなことを思いながら、私はゆっくりとAさんの正面に立つ。






アリア「娘がはしゃいでごめんなさいね。

…私の名前はアリア。
母のルーチェからおしゃぶりを受け継ぎ、ジッリョネロファミリーのボスを務めている者よ。」



私がスッと手を差し出すと、ユニと離れたAさんがその手を握り返す。




貴「アリアさん、ですね。
娘さんにはお世話になってます。

今夜はここに泊まらせていただけるとのことで、お言葉に甘えさせていただき…」




堅っ苦しい言葉で挨拶をするAさんの肩に腕を回し、私はニコッと笑って言葉を遮る。




アリア「そういう堅いのは抜き!
今日は、娘と部下たちの命の恩人を精一杯もてなさせてちょうだい。

γ!今夜の夕食は思いっきり豪華にするよう伝達して!!」




私がそういうと、γがやれやれと笑いながら部屋を去っていった。





ユニ「お母さん!夕飯までまだ時間があるし…Aさんとお話ししてもいい?」




友人との再会にはしゃぐユニの提案に私は頷きながらさらに案を出す。




アリア「そうね、私も色々と話したいことがあるし…
庭でゆっくりお茶でもしましょうか。」









私のその言葉に、ユニとAさんが笑顔で頷いた。

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らっく(プロフ) - 優さん» こちらこそ返信ありがとうございます。え、と…申し訳ないのですが去年からリクなどはお受けしておりません。作者の方から知らせがあった場合のみリクエストをお受けしております。ですが、ヴァリアーと主人公の絡みは面白いと思いますのでまた今度検討してみますね。 (2016年9月13日 21時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
- ヴァリアーの特別編、お願いします! (2016年9月13日 16時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)
- 返信ありがとうございます♪ (2016年9月13日 16時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 優さん» コメントありがとうございます!返信おそくなって申し訳ございません。現在7の方更新再開しましたので、どうぞ続きをお楽しみに! (2016年9月12日 17時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
- いつも読んでいます!更新頑張ってください♪ (2016年9月5日 21時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2016年5月29日 22時

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