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標的107 ページ20

山本「何が起きたかよくわかんねーけど、あんま気にすんなって。お前が怒ったってことは、先生にも悪いところがあったんだからさ。

それより、英語スラスラ〜って解けたのはすごかったな。」



ツナ「俺もびっくりした!
Aって頭いいんだね。」



貴「ありがとう。
一応、高3レベルまでならわかるんだ。」



2人の褒め言葉にオレは笑顔で礼を言う。



前の世界で、REBORN!に出会うまで
楽しみなんて1つもなかったオレは
空いた時間で勉強だけはちゃんとしていた。




広く世界を知れれば…自分の視野が広がれば、
それだけ孤独感から抜け出せると思っていたから。




ま、結局それに意味はなかったけれど…
今こうして役に立てたならやった価値はあるだろう。





ツナ「…あ!次、移動教室だよ。急がなきゃ」




ツナの声で、次の授業が理科の実験だったことを思い出す。




貴「じゃ、教科書持って移動しようぜ。
炎真としとぴっちゃんも一緒行こう!」





そう声をかけると、自分の席にいた2人がコクンと頷いてくれた。




ツナたちが自分の席に筆記用具を取りに行き、
オレも机の中から教科書を取り出す。





そしてフッと気が緩んだ瞬間に…自分の思考に浸る。






貴(…世界にはこんなに『人の悪意』があるんだな。)





この前の不良や、今日の英語教師。



それらから感じた悪意や理不尽な圧力というのは…オレにはあまり馴染みがないもので



うまく対処できなくなってしまう。





貴(殺気とは違うし…恨みとも違う。

人をただ単に馬鹿にしたり、下に見るための悪意。)




前の世界で何も感じず、さらに環境に恵まれていたオレは
それらの感情を向けられたことはあまりなかった。



だからこそ…いろんなことを感じられるようになったこの世界では過敏に反応してしまうんだろうか。




貴(自分が悪意の対象になったときは無視できるんだけど…
ツナ達が馬鹿にされたら怒っちまう。
すぐにカッとならないよう、冷静でいないとな。)





獄寺「おい、何してんだA!」



山本「遅刻しちまうぜ?」





ハッと顔を上げると、5人が教室の入り口付近でオレを待っていた。




貴「ご、ごめん!今行く!」






教科書類を慌てて手に取ったオレは、そのまま5人と共に小走りで理科室へと向かう。





こうして…少しのハプニングがありながらも転入2日目の学校生活は穏やかに過ぎていったんだ。

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らっく(プロフ) - 優さん» こちらこそ返信ありがとうございます。え、と…申し訳ないのですが去年からリクなどはお受けしておりません。作者の方から知らせがあった場合のみリクエストをお受けしております。ですが、ヴァリアーと主人公の絡みは面白いと思いますのでまた今度検討してみますね。 (2016年9月13日 21時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
- ヴァリアーの特別編、お願いします! (2016年9月13日 16時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)
- 返信ありがとうございます♪ (2016年9月13日 16時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 優さん» コメントありがとうございます!返信おそくなって申し訳ございません。現在7の方更新再開しましたので、どうぞ続きをお楽しみに! (2016年9月12日 17時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
- いつも読んでいます!更新頑張ってください♪ (2016年9月5日 21時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2016年5月29日 22時

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